高校野球
2025/10/13 17:00 NEW

【プレーバック】秋季全道高校野球2回戦 滝川西1-2白樺(10月13日、札幌・大和ハウスプレミストドーム)

延長十一回タイブレークでサヨナラ勝利を決めた白樺ナイン=撮影・西川薫
※延長十一回タイブレーク
 

サヨナラ勝利の白樺が8強一番乗り

 この試合から2回戦となり、先発9人中6人の1年生が名を連ねた白樺が滝川西を延長十一回タイブレークの末に2-1とし、サヨナラ勝利した。互いに継投策での投手戦。白樺の先発は玉手瑛斗投手(2年)、滝川西の先発は林佑哉投手(2年)が務めた。

 先手を奪ったのは滝川西だった。三回2死から1番・遠藤唯人遊撃手(2年)が内野安打と敵失で二塁へ進むと、後続の死球後、3番・大山凜人捕手(2年)が中前に先制打を放った。

 滝川西は一回から毎回安打を記録し、五回も2死一塁から大山が2打席連続安打。一、三塁とすると、ここで白樺は先発・玉手を下げ、2番手・窪田侑投手(1年)をマウンドへ送った。窪田はいきなりの死球で満塁のピンチを背負ったが、後続を三塁フライに抑えて乗り切った。

 窪田がその後の六回を3者凡退に抑えると、それまで1安打に抑え込まれていた白樺打線が奮起。1死から1番・金井瀬那二塁手(1年)がこの日唯一の長打となる左中間への二塁打で出塁すると、犠打で三塁まで進め、3番・後藤健遊撃手(1年)が中前に同点の適時打を放って試合を振り出しに戻した。

 白樺の窪田が七回も3者凡退に抑えると、滝川西はここで2番手・鈴木郁吹(いぶき)投手(2年)に交代した。白樺の窪田は八回も1安打を浴びながら無失点を継続したが、九回からは鎌仲賢吾投手(2年)がマウンドに上がり、1死球は与えながらも無失点に抑えた。すると、七、八回を無安打1四球に抑えていた滝川西の鈴木も九回を3者凡退に抑え、互いに譲らず延長タイブレークに突入した。

 無死一、二塁から始まる延長タイブレークだが、白樺の鎌仲は三塁を踏ませず。十一回まで無安打無失点を続けた。滝川西の鈴木も同じく無安打には抑えていたが、十一回はまさかの初球ボーク。二、三塁とされ、申告敬遠で満塁策はとったものの、最後は白樺の1年生1番・金井にセンターへのサヨナラ犠飛を浴びてしまった。

 劇的勝利で準々決勝に駒を進めた白樺は、ベスト8一番乗りとなった。


■延長11回タイブレークでサヨナラ勝利した白樺の亀田直紀監督(38)
「投手は数がいるので、なんとか投手の力でと思っていた。鎌仲は男気があるので、思い切って行ってみようと。よく最後、タイブレーク2回を抑えてくれた。それに尽きます」

■同点の九回から3イニング無安打に抑えた白樺の鎌仲賢吾投手(2年)
「きょうの試合も大事なところで行くって言われていて、気持ちづくりはできていた。先発したいっていう気持ちはあるけど、チームを勝たせるなら、ああいう場面で行って、ゼロで抑えられた方がいい。きょうは大きかった」

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