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2025/10/13 18:00 NEW

山県秀 感動のあまり「ウルウル」したCS第2戦 躍動の裏にあった推しのアイドル「大谷さん」の存在 

練習中、笑顔を見せる山県=撮影・桜田史宏

ファイナル進出を決めた12日のオリックス戦

 日本ハムの山県秀内野手(23)が「6番・遊撃」でクライマックスシリーズ(CS)初スタメンに抜てきされた12日の第2戦を振り返った。

 試合前練習中はドキドキだったというが、人気アイドルグループ「=LOVE(イコールラブ)」の大谷映美里のYouTubeでリラックス。左前打、犠打を決め、チームの勝利に貢献した。

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最初のアウトを処理して地に足

 プレーボール初球、打球を処理したことで落ち着いた。「初球にショートゴロが飛んできたじゃないですか。あれでだいぶ、気持ちが楽になったというか、北山さんが(ゴロを)飛ばしてくれたことに感謝です」。そこから試合の流れに乗っていけた。

 二回の第1打席は左前へはじき返し、CS初安打をマーク。「1本出たのはすごい良かったですけど、2打席目、3打席目の三振は自分としてはどうにかしたかった場面」。反省点もあったが、試合中に気持ちを切り替えることができた。

 七回には1死一塁から犠打を決めてチャンスメーク。「そんなに緊張しなかったです。1死一塁だったので、バントだろうなと打席に入って、バント(のサインが)出て、よしよしみたいな。そういう想定ができていたので、いつも通りにできて良かったです」

12日のオリックス戦、七回1死一塁、犠打を決める山県

 

感極まったあのシーン

 終始、冷静にプレーしていたが、八回にレイエスの逆転打が飛び出した際に感情が爆発しそうになった。

 「最後(九回の守備)就く前に感動しちゃって。八回の逆転で感動しちゃってウルウルしていたんですよ。涙腺が緩くてアレなんですけど(笑)。ここで泣いたらショートゴロ取れないと我慢したけど、ウルウル来ちゃって。これ絶対、泣いちゃだめだって頑張って我慢しましたけど。いちファンで見ていました」

試合中の興奮と試合後の歓喜

 学生時代には味わったことがない気持ちだった。こんな感動は、0―7から大逆転勝ちを収めた6月15日の広島戦(エスコン)以来だ。「プロ野球の魅力というか、本当にレベルの高い人が真剣勝負の中で、ああやってぶつかり合っているのをこんな特等席で見られているというイメージですかね。本当にありがたいし、幸せなことだなと思って、一試合一試合、かみしめながら(試合に)出ています」

 試合後、ベンチ裏はお祭り騒ぎだった。「試合前とかは(雰囲気が)変わらないですけど、試合後はこれがCSかあ~って感じでした」。前日12日の試合後には、球団広報の提案でロッカールームで記念撮影。「ヒーローの(場内)一周が終わったら、みんなで撮ろうと。トレーニングとか行って、いない人もいたけど、とりあえずいる人全員で撮ろうとなりました」。最高の仲間たちに囲まれ、山県の笑顔が輝いた。

想像を超える緊張を和らげてくれたのは…

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