【一問一答】郡司裕也 値千金のソロ弾で昨年の悪夢を払拭「去年の反省を踏まえて今年は…」
四回2死、郡司がソロ本塁打を放ち、チームメートとハイタッチを交わす=撮影・松本奈央
■2025 パーソル クライマックスシリーズ パ ファーストS第1戦 オリックス0-2日本ハム(10月11日、エスコンフィールド北海道)
日本ハムの郡司裕也捕手(27)が「5番・三塁」で先発出場。二回の第1打席で二塁打を放ち、万波の左前打で先制のホームを踏んだ。四回の第2打席では左翼スタンドへソロ本塁打。貴重な追加点をチームにもたらし、勝利に貢献した。昨年のクライマックスシリーズ(CS)では16打数無安打と苦しんだが、今年は初戦から結果を出してみせた。ヒーローインタビュー、試合後の一問一答は以下の通り。
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【ヒーローインタビュー】
―貴重な追加点となるホームラン
「ありがとうございます」
―きょうの1勝をどのようにかみしめているか
「めちゃめちゃ大きいですし、きょうは本当に大海のピッチングが素晴らしかったと思うので。本当にナイスピッチングです」
ヒーローインタビューで笑顔を見せる郡司(中央)
―四回ランナーなしで打席に。どんな気持ちで入ったか
「前を打つ清宮くんがですね、情けないゲッツーを打ちまして(笑)。全然、4番らしいバッティングができていなかったので、代わりに4番らしいバッティングをしてやろうと思って入りました」
―シーズン終盤では4番に入る機会も多かった。意地があったのでは
「きのうの記者会見で、ボスが4番・清宮くんね、と言って、あ、俺じゃないんだと思ったんですけど(笑)。まあ打順は関係ないので、常に4番の顔をして、打席には立っています」
―5番の打順で4番の顔をして打った。初球を見事に捉えた
「打った後のバットフリップがめっちゃきれいに決まったので、あとで皆さん見てください」
―スタンドに入ったと同時に、地鳴りのような歓声が響き渡った
「本当にファンの皆さん、めちゃくちゃ声出していますし。北海道、寒くなってきましたけど、本当にエスコンフィールドは熱いので、あしたもよろしくお願いします」
四回2死、郡司がソロ本塁打を放つ=撮影・井上浩明
―あすは福岡行きを懸けた大事な一戦
「散々、4番の顔とか言っていますけど、状況ごとに自分が何ができるか考えて、仕事を全うしたいなと思います」
【試合後取材】
―きのう、CSをバチバチに意識していきたいと言っていたが、第1打席から結果が出た
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「山下くんは今年対戦した中でも、本当に1、2のピッチャーなので、簡単にチャンスはつくれないと思っていたんですけど、最初に良いツーベースが出て、気持ちが楽になりました」
二回、先頭の郡司(左)が二塁打を放ち、ガッツポーズを見せる=撮影・岩崎勝
―その勢いに乗っていった第2打席で追加点となるソロホームラン
「1打席目にヒットが出ると、次から大胆なことができるので、あの打席もある程度、変化球を狙って打っていったので、という感じですね」
―打った球はフォークだと思うが、そのあたりも頭にあったか
「なんとなく。球種が3つ、ストレートとカーブとフォークなので、カーブ、フォークの方で待っていたという感じですね」
―打った瞬間、ホームランと感じたか
「そうですね。久々の確信が出たので、温めていたバットフリップをしました(笑)」
四回2死、郡司がソロ本塁打を放つ
―バットフリップは4月にもやっていた
「やっぱりCSでやるから意味があるので。去年のマンチューのCSのホームランを見て、ちょっと憧れが出たので、再現できて良かったです」
―短期決戦では波に乗るバッターの存在が大事
「そうですね、ほんとに短期決戦はそういうキーマンが絶対にいるので、そういう存在になれればなと思います」
―昨年のCSでは苦しい思いをしていた中、いきなり初戦で結果を出せた
「去年はシーズンの流れでCSをやろうと思って、あまり緊張もせずやれたんですけど、なんかズルズルと1人終わっちゃって
いたので。今年は緊張感を持って、一発勝負でいこうという気持ちで挑んでいるので、緊張感もすごく自分の中でありましたし、それが良い結果につながっているかなと思います」
―監督に格好良かったと声をかけられたそうだが
「『めちゃくちゃ格好良かったよ』と言われました(笑)。ちょっと照れました(笑)」
四回2死、ソロ本塁打を放った郡司(手前左)に声をかける新庄監督(同右)=撮影・宮永春希
―そういうタイプの声かけはあまりないか
「いや、僕がサヨナラホームランを打って『俺、さすがに格好良い』みたいなことを言ったじゃないですか。あれ以降、ちょこちょこ『格好良かったよ』『格好良いところ見せてよ』みたいな(笑)。半分イジっていると思うんですけど、そういうことを言っていただけるようになりました」
―「めちゃくちゃ格好良かったよ」と言われて、どう返したか
「『ハハハハ』って(笑)」
―CSに緊張感を持って臨むに当たり、どういうことを自分に問いかけたりしたか
「確かにそう言われると難しいですけど、負けたら終わり、という自己暗示をかけて。メンタルをコントロールするのがうまい方だと思っているので、自分自身にプレッシャーをかけ続けながらやっています」
四回2死、郡司がソロ本塁打を放ち、ガッツポーズを見せる
―昨年はそういうことよりも、いつも通りにやるという意識が強かった
「いつも通りやった方がいいんじゃないかなと思って、去年はうまくいかなかったので。去年の反省を踏まえて、今年はもう自分にプレッシャーをかけてやろうと思いました」
―ヒーローインタビューで清宮の話をしていたが、イジっているというよりも、空気を変えないといけないという意識で話したのか
「いや、イジっているだけです(笑)。すみません。けど、彼はどんなにイジっても大丈夫な男なので(笑)。これがね、またイジってへこむタイプもいるので、人を選んでいるつもりです。すみません、なんか。イジっているだけです」