松本剛 CSに向けた紅白戦で快音 同学年の横尾コーチに誓う活躍「恩返しは打つこと」
二回1死一塁、松本剛が右前打を放つ=撮影・桜田史宏
■紅白戦 紅組5-2白組(10月7日、エスコンフィールド北海道)
パフォーマンス不発も結果はしっかり
日本ハムの松本剛外野手(32)が紅組の「7番・左翼」で先発出場。二回に右前打を放ち、一塁上ではレイエスをまねて両手で〝指メガネポース〟を披露するも「モーレが見ていなかった」と苦笑いだった。
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11日に始まるクライマックス・シリーズ(CS)ファーストステージをに向けて、『真剣勝負の特別試合』と題して行われている紅白戦。1死一塁で迎えた二回の第1打席、白組先発・達のボールにうまく合わせて右前へ運んだ。
「CSがあるので、しっかり準備ができればいいし、出るからには紅白戦でも結果を求めてやりたいなと思っていました。CSに向けての準備なので、準備というイメージの中でできたらなと。楽しかったです」と振り返った。

心強かった同学年コーチの存在
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プロ14年目の今季は、成績不振で2軍落ちも経験。思ったような結果が出ずに苦しむ中、試合後は懸命にバットを振ってきた。9月11日のオリックス戦(エスコン)では、先発起用されたものの3打数無安打。その日の試合後も、そっと寄り添ってくれる人がいた。
頭部に折れたバットが直撃して入院中の八木打撃コーチに代わって、1軍に合流した横尾2軍打撃コーチが、練習に付き合ってくれた。ボールを投げてもらい、言葉を交わしながら汗を流した。
9月14日、松本剛(左)に打撃フォームのアドバイスをする横尾コーチ
小学生時代にさかのぼる2人のつながり
2021年以来の古巣復帰となった横尾コーチとは、1993年生まれの同い年。小学生の頃から顔見知りだった。「現役時代も一緒にやっているし、同級生だし。小学校からリトルリーグで知っているからね。エースで、スラッガーだった」。松本剛は川口リトル、横尾コーチは武蔵府中リトル、ともに投打の柱としてチームをけん引していた。
16年から20年までは日本ハムでともにプレー。同じ右打者として共感することが多く、バッティング談議をする仲だった。今年の2軍調整中は、復調のきっかけをつくってくれた。「毎日、練習に付き合ってくれてありがたいし、恩返しは打つことだと思う。出たところでなんとか打ちたい」と感謝の気持ちは尽きない。
横尾コーチの言葉を胸にCSへ
自身のことを理解してくれる同コーチの声かけは、いつだってポジティブ。「すごい気にかけてくれているし、絶対に良くなる、良くなるって言ってくれる。頑張るしかないですね」
前向きな言葉が、松本剛の背中を押してくれている。
二回1死一、二塁、奈良間の2点二塁打で生還する一走の松本剛