福島蓮 3回無失点で敵地連敗ストップの流れ生み出す 無敗締めに手応え
3回無失点と好投を見せた福島=撮影・松本奈央
■パ・リーグ25回戦 日本ハム2-1ソフトバンク(9月30日、みずほペイペイドーム)
勝利への流れをつくった3回無失点
日本ハムの福島蓮投手(22)が今季8試合目の先発マウンドに上がった。3回を被安打1の3奪三振で無失点。試合の流れをつくり、みずほペイペイドームでの連敗を7でストップする勝利に貢献した。
支配下登録2年目のシーズンを5勝0敗と無傷で終えた大型右腕が、ポストシーズンでの活躍も誓った。
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納得のピッチング 「いろいろ試せて良かった」
一回こそ2死一、二塁のピンチを背負ったものの、山川を中飛に打ち取ると、二、三回はいずれも3者凡退と堂々のピッチングを披露した。
「きょうは(一回に中村晃に与えた)フォアボール以外は良かったかなと。3イニングの中でいろいろできることをやろうと思っていて。変化球もたくさん投げられたので、いろいろ試せて良かったかなと思います」。内容と結果の両方を追い求めた中で、無失点に封じ込めることができた一戦へ手応えを感じた。
先発登板の福島=撮影・井上浩明
名誉挽回を期して上がったマウンド
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前回登板した21日のロッテ戦(エスコン)では、5回2失点で今季5勝目をマーク。それでも被安打5の3四球という内容に納得がいかなかった。
「もう全部、良くなかったという感じです。フォームがバラバラだったので。試合前もあまり良くなくて。初回(3者凡退で)入れて、大丈夫かなと思ったんですけど、ダメでした」と反省の思いを強く抱いていた。
成長を示した意義ある3イニング
コーチ陣から改善を求められたフォークボールの修正に着手した。一方、試合のつくり方という面においては「日頃の(取り組みの)ことで、どうにかなる問題ではないので、試合の中でどうにかするしかないです」。実戦経験を積むことで改善を目指すということを意識した。この日は普段よりも短いイニングではあったが、右肩上がりでどんどん良くなっていくピッチングを披露した。これまでとは異なる内容。来季以降の先発ローテーション入りに向けて、ひと皮むけつつあることを印象付けた。
レギュラーシーズン最後の登板を無失点で切り抜け、5勝0敗という結果を残すことができた。この数字について「勝ちは運なので、どうとは思わないですけど、負けが付かなかったのは良かったです。(無敗というのは)見栄えは良いですね」。手応えを感じることができたレギュラーシーズンとなった。

さあ、ポストシーズンへ心機一転
残すは日本一を目指してのポストシーズンのみ。短期決戦ゆえに、先発だけではなく、さまざまな起用法に対応していくことが必要だ。
「どこで投げるかも、まだ分からないですけど、自分ができることをしっかりやって、勝てるように」。後半戦、先発陣を支えた背番号94が、チームの勝利を追い求め、新たな戦いのステージへと飛び込んでいく。