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2025/09/28 19:50 NEW

花園全国一番乗り 立命館慶祥が王者・札幌山の手にダブルスコアで大金星【高校ラグビー南北海道大会】

就任3年目で自身初の南北海道大会優勝を果たし、胴上げされる立命館慶祥の髙島監督=撮影・西川薫

■全国高校ラグビーフットボール大会北海道予選(9月28日、札幌・大和ハウスプレミストドーム)
▽南大会決勝 札幌山の手14-33立命館慶祥

3年かけて展開ラグビーを構築

 立命館慶祥が3連覇を狙う王者・札幌山の手から大金星を挙げ、3年ぶり2度目の花園出場を決めた。前半2分に右のラックから左に展開してLW松橋佑朔(3年)が先制のトライを奪うなど3連続トライで主導権を握ると、19-14と1トライ差まで追い上げられていた後半17分に、再び松橋が50メートルの独走トライで突き放した。3年前の花園初出場で敗れた後に元キヤノンの髙島忍監督(33)が就任すると、基礎から徹底的に鍛え直し、3年間かけて展開ラグビーを構築。3年生は入学後、公式戦で一度も勝つことができなかった相手に最後の最後で悔しさを晴らした。

立命館慶祥は新監督就任後の3年間では初めて公式戦で札幌山の手から勝利した

自分たちの形で勝ち切れた

 ノーサイドを告げるホイッスルが響き渡ると、それをかき消すような大歓声がスタンドからピッチのメンバーに降り注いだ。SO田尾公謙主将(3年)は「いろんなことを思ったけど、まずは勝ててホッとした。自分たちのアタック、自分たちの形で最後、勝ち切ることができたので本当にうれしかったです」。年末の大舞台へ、全国一番乗りを決めた。

50メートル6秒04の快足生かし

後半17分、立命館慶祥のLW松橋(手前)が50メートルの独走で自身2本目のトライを決める

 

 5点リードの後半17分。1トライとコンバージョンキックを決められれば逆転される勝負どころで、50メートル6秒04の快足ウイングが札幌山の手陣内を切り裂いた。ハーフウェイ付近で左に持ち出すと、「絶対いける!」とスペースを発見。そのまま50メートルを独走した。「ギャップをついて、自分ならいけるって信じてました。本当にここに懸けてきた。(高校に)入ってから3年間、ずっと負け続けてきたので、きょう本当に勝ててうれしい」。後半は札幌山の手に得点を許さず、ダブルスコアの大差で圧勝した。

髙島監督が基礎から徹底的に大改革 どんどんアタックした方が面白い

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