駒大苫小牧 4年ぶり16強入り 全中準VのPG宮森が29得点【ウインターカップ男子】
第1Q、ゴール下でシュートを決めにいく駒大苫小牧の宮森=撮影・中本翔
■全国高校バスケットボール選手権 第3日(12月25日、東京体育館)
▽男子2回戦 駒大苫小牧91-85桐生第一(群馬)
駒大苫小牧が4年ぶりに16強入りした。序盤から宮森昊太(3年)のゴールラッシュなどで最大20点差を終盤に追い上げられたが、最後も宮森の連続ゴールで逃げ切った。創部60周年で初の8強入りを懸けて、26日の3回戦でインターハイ8強の東山と対戦する。
絶対的司令塔のゴールラッシュで幕開け
チームの絶対的司令塔・宮森で始まり、宮森で締めくくった。3年連続の出場で全国キャリアハイの29得点をマーク。「昨日もファーストショットを決めていて、当たっている部分があるのかな、って印象だった。去年は全然ダメダメで、3年生に頼ったバスケットをしていた。今年は僕が責任を持って、エースとしての自覚が現れたから、良い結果につながったかな」と声を弾ませた。
第1Q、3点シュートを決める駒大苫小牧の宮森
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ピンチの時こそ、活躍するのがエースの姿だ。第1クオーター(Q)終了時にあった17点のリードは、第2Qに相手に3点シュートを5本決められるなど、前半を終えて7点差まで詰め寄られた。ハーフタイムに修正し後半は2本に抑え込むと、攻撃では宮森が再びゴールラッシュ。昨年も攻撃陣をけん引した留学生のCオラヨリ(3年)をスクリーンに使って3点シュートも決めるなど、コンビプレーもさえた。「最後に任されてるのは僕と(オラヨリ・)マーベラスのところなので、そこには自信を持ってやってます」と胸を張った。
石川県野々市出身 駒苫に来た理由は―
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石川県野々市出身。22年に札幌市で行われた全国中学では、現・開志国際主将のPG北村優太(3年)と2ガードを組み、布水中を準優勝に導いた。その際、駒大苫小牧の田島範人監督(50)から「留学生が来るからどうだい?」と誘いを受けた。地元・北陸学院からも声がかかっていたが「体験にも行って、僕は留学生とやってみたいという気持ちがあったので、駒沢に来ました」。北陸学院は夏のインターハイで8強入り。「チームメートも今めちゃくちゃ活躍している。嫌というわけじゃないですけど、こっちで留学生とやる方がいいのかなって。あっちが夏、勝っても、こっち(苫小牧)に来て後悔はないです」と言い切った。
第1Q、シュートを放つ駒大苫小牧の宮森
指揮官も驚く成長ぶり「本当に頼もしくなった」
指揮官もこの3年間の成長には目を見張る。「相当変わった。あまり口数が多い方じゃなかったんですけど、やっと最後のウインターカップで、周りへの声かけとかが一番成長した。彼が司令塔なので、コートの中で僕が考えてることを、彼が選手にどんどんコミュニケーション取って指示を出してくれている。本当に頼もしくなった。困ったらやっぱり宮森が最後にやってくれる。きょうは本当に、宮森にゲームを作ってもらったというか、いい働きをしてもらった」と絶大な信頼を置いている。
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3回戦の強豪・東山に勝てば、初の8強入り。いよいよ未知のゾーンへ突入する。宮森は「3年間、この体育館で田島先生にメンバー入れてもらっていたのもあるし、来る前にベスト8に入ってメインコートでバスケをしよう、と言われてきて、去年も一昨年も1回戦、2回戦負けして悔しい思いをした。東山さんという格上相手に、最後まで自分たちのバスケットをやれて、もし良い結果につながるならそれがいい」。ジャイアントキリングを成し遂げ、部の歴史に新たな1ページを刻み込む。
試合詳細はコチラ
桐生第一に勝利して応援席にあいさつする駒大苫小牧の選手たち