駒大苫小牧が無傷の3連勝でV2達成 準V白樺は3年ぶり全国切符【全道高校男子バスケ】
インターハイ出場を決めた駒大苫小牧の選手たち=撮影・中島聡一朗
■全道高校バスケットボール大会最終日(6月21日、札幌・北海きたえーる)
▽男子決勝リーグ最終戦
駒大苫小牧(3勝)78-52北海道栄(1勝2敗)
白樺(2勝1敗)102ー41旭川志峯(3敗)
男子決勝リーグは2勝の駒大苫小牧が最終戦で北海道栄を下して、無傷の3連勝で2連覇を達成した。1年時から攻守の大黒柱となっているナイジェリア人留学生のCオラヨリ・マーベラス・オルワトヨシ(3年)が20得点をマークした。第2代表で3年ぶりの全国切符をたぐり寄せた準優勝の白樺は初のナイジェリア人留学生・Cエマニュエル・デイヴィッド(1年)を要し、70-56で旭川志峯に勝利した。
菅野主将「これが終わりじゃない」
第3Q、3点シュートを決める駒大苫小牧の菅野主将
完全勝利で2年連続の頂点に立った駒大苫小牧。3点シュート3本など11得点したSG菅野幸志主将(3年)は「率直にうれしいというか、前の代の先輩方の栄光を続けることができたことがまずうれしい。まだこれが終わりじゃないんで、インターハイに向けて、またチームをもう一回崩して、考えていきたい」。全国の強豪と戦うための最適解を追い求める。
マーベラスの高さと全員のスピード 自分たちの本来やるべきバスケは…
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1年時から203センチのマーベラスが中心であることは間違いない。ただ、菅野主将は「自分たちの本来やるべきバスケは『走る』なので、どんなに平面でやっても、上で戦っても、走ることは忘れないように走り込んできました。彼の存在は全国的に見ても大きいものなんで、彼を軸にして自分らは戦っている。彼が疲れたら自分たちが助けなきゃいけないですし、彼が戦ってる分、自分たちが高さで競えない部分、平面でやる価値がある」。高さとスピードがうまくミックスすれば、まだまだ上に行ける力はある。
第3Q、3点シュートを決める駒大苫小牧の菅野主将
細かいところが命取りになる
能代工業出身の田島範人監督(49)は、選手らの潜在能力を確信しているからこそ、不満を口にする。「点数だけ見ると20点とか30点開いて、すごいですね、強いですねと言ってもらえるかもしれないけど、フリースロー1本、ターンオーバー1本、そういう細かい精度のところが命取りになると思うので、そういうところをもう一回やり直さないと、本当に全国大会で勝ちましょうとはならない」。勝って兜の緒を締めた。
初優勝で2年ぶりに出場した昨夏の全国大会は1勝して16強入り。菅野主将は「インターハイに出るからには日本一を目指してやりますし、先輩たちの去年はベスト16で終わったので、それ以上は絶対に取っていきたい」。尊敬する先輩を超え、部の歴史を塗り替える。
■白樺のG中西英大主将(3年)
「新人戦で札幌山の手に1回戦で負けてしまって、そこから絶対に這い上がろうということを全員で言ってきて、しっかり2勝できたことが良かった。目標がメインコートでプレーすることなので、まずそこを目標にしながら、全員でこれからも切磋琢磨していきたい」
インターハイ出場を決めた白樺の選手たち
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