女子は旭川実業が2年ぶり女王奪還 MB土屋「センターコートに戻る」【春高バレー北海道予選】
旭川実業・MB土屋(2番)は2年ぶりの優勝を決め、号泣した=撮影・西川薫
■全日本バレーボール高校選手権北海道代表決定戦 最終日(11月14日、北ガスアリーナ札幌46)
▽女子決勝 旭川実業2-0札幌大谷
23年の本大会で3位に入った旭川実業が、全道大会5試合で1セットも落とさぬ完全勝利で、2年ぶり22度目の優勝を果たした。当時はU-19日本代表で、現在Vリーグ・クインシーズ刈谷でプレーする笠井季璃(20)が絶対的エースだったが、今年はチーム最長身の182センチのMB土屋苺花(3年)を中心とした全員バレーで、夏冬合わせて4季ぶりの全国切符をつかんだ。
長いラリー 土屋のブロックで決めた
第2セット24-20で迎えたマッチポイント。最後は土屋のブロックで、試合を決めた。「決勝戦はラリーが長かったので、最後の1点を取り切るまでが長くて苦しかったんですけど、それでも全員で1点取って25点取り切れたのは大きかった。3年生の最後の大会で優勝できたので、すごく嬉しい。みんな疲労がたまっててミスも多かったんですけど、ここで1本、3年生が決めないとと思って。(主将の)中村と一緒に点を決められたのが良かった」と、目を真っ赤に腫らして歓喜した。
旭川実業・MB土屋(手前左)は2年ぶりに優勝を決めるブロックを決めて喜ぶ
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憧れの先輩が抜けた後は…
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笠井が抜けた後、土屋は「まず一番最初に参考にしたのは笠井選手。その人の姿を見て1年間バレーをやってきたので、自分もそんな先輩になりたいと思って意識しました」。憧れの存在を追い続けたが、今夏まであと一歩のところで全国の舞台を逃し続けた。
滋賀開催の国スポに駆けつけ「最後だから頑張って」
9月末から滋賀で行われた国スポに北海道少年女子の一員として出場した際、笠井が応援に駆けつけてくれた。「3年生の最後だから頑張りなよって言ってもらいました。技術的な部分というより精神的な面で、チームの流れを引き寄せる力がある人なので、そういうところを参考にしました。今年は大エースみたいな主軸はいないので、その分しっかりみんな一人一人が個人でやることをやるようにしてます」。一人一人の力を全て出し切り、泥くさいプレーで勝利を引き寄せた。

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センターコートに再び立つ。「3年生の人数が少ない分、1、2年生がすごい頑張ってくれて、すごい助けられた面もあるし、その助けられた分、自分たちもしっかり1、2年を助けられるように頑張りたい。まだ穴とか隙が多いので、しっかりそこを潰していく。流れに乗ったらすごい強いチームだと思うので、その流れを3年生がちゃんと作れるようにしていきたい。全国大会では実業の名前をもっと広めて、センターコートに戻れるように、また一丸となって、頑張っていきます」。たくましく成長した土屋が、2年ぶりの大舞台で再び快進撃を牽引する。
■夏の全国8強入りに続き、4年ぶりの本大会出場を決めた札幌大谷のレフト・竹原優里奈主将(3年)
「このチームで全国に行けてよかった。個々はいつもすごいんですけど、コンビとかきっちり出すようになったりして、視野が広くなったのですごく成長しているのかな。絶対勝つという気持ちで、センターコートに立ちたい」
女子準優勝した札幌大谷のレフト竹原主将(中央)