レバンガ決算 クラブ初の売上高15億円突破 今季は富永効果で20億円とCS出場目指す
昨季の決算報告を行ったレバンガ北海道の折茂社長(左)と横田副社長=撮影・西川薫
第15期決算発表 軒並み前期を上回る
Bリーグのレバンガ北海道は24日、札幌市内で2024年7月から25年6月期までの第15期決算発表を行った。観客動員は過去最多の16万1342人。売上高もクラブ初の15億円を突破し、経常利益や純利益など各部門で軒並み前期を上回った。すでに始まっている第16期は、4年契約の日本代表SGの富永啓生(24)加入の効果を見込んで、売上高20億円&平均動員5000人超えを目標に掲げた。
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売上高は過去最高を達成した昨期を7%上回る約15億4500万円。約47%を占めるスポンサー収入に関しても初の7億円を達成。400社から約1割増の440社に届く勢い。続いて約21%を占める興行部門では、24年12月末に北広島市のエスコンフィールド北海道で2日間試合を開催し、Bリーグの1試合動員記録を大きく上回る1万9462人をマークするなど、2日間で約3万5000人を動員したことが大きく寄与。シーズン平均でB1全体で5番目の5378人と過去最多を更新した。
CS進出のために強化費も増額
昨季は東地区で5位も全体では19位。初のCS進出へチームスタッフを含めた強化費も倍増だ。昨季は4億円弱だったが、ほぼ倍増の約8億円。富永や元NBAのCジャリル・オカフォー獲得に成功した。初めて専門誌の表紙を飾るなど、開幕前から注目を浴びている。
富永効果は抜群 ホーム開幕戦の売れ行きは?
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富永加入効果はすでに出ている。15億円から約33%増の20億円到達は並大抵ではないが、横田陽副社長(48)は「もう全然違いますね、営業サイドからすると。非常にありがたいことに、社員の皆さんが行きたいと言っている、という声は(スポンサーの)社長さんたちから聞く。元々バスケット好きだった方に加え、興味のなかった方でも、名前を知っている選手が入ったことによって、見に行きたい、チケット欲しい、という声は非常に大きく聞こえてきています」。今季は入場チケットを値上げし、さらに販売状況に応じて価格が変動するダイナミックプライシングを導入。すでに10月18日のホーム開幕戦のチケットは約5000枚が販売済み。残り3週間で6000人への上積みを図っていく。
15周年イヤーに懸ける熱意 折茂社長の本気度
クラブの創設者・折茂武彦代表取締役社長(55)も15周年イヤーのさらなる飛躍に力を込める。「本当にチームと一緒で、クラブもスーパーステップしていかないといけないと思うので、当然目標は前年度より高く設けていく。知名度のある選手を獲得することによって、期待感が生まれている。20億円という目標に我々がコミットし、それを達成すべくやっていく。この目標は妥当な数字」。日本最北のBリーグクラブが、将来のビッグクラブへと成長するための試金石となるシーズンは、10月4日にアウェーで開幕する。
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