高校野球
小樽双葉がコールド発進 新エース高橋渉太が「上」と「下」の二刀流デビュー【秋季小樽支部】

■秋季全道高校野球小樽支部(9月23日、小樽市営桜ケ丘)
▽2回戦 小樽水産0-12小樽双葉※五回コールドゲーム
5年ぶりの秋季全道へ投打ガッチリ
5年ぶりの秋季全道を目指す小樽双葉は、上手投げと下手投げの二刀流エース・高橋渉太(2年)の2回無安打無失点など、4投手の無失点継投に加え打線も快調に得点を重ね、五回コールドゲームで勝利した。
公式戦初先発の高橋が、しなやかなサブマリンから、時に上から力強いフォームと変幻自在な〝千手観音投法〟で小樽水産打線に的を絞らせなかった。先頭に四球を与え、犠打で1死二塁と得点圏に走者を背負ったが、後続を打ち取り2回0封。「初回、だいぶ緊張したけど、チームみんなが打ってくれたので、二回から吹っ切れて自分のピッチングができた」。救援陣にバトンを託した。

抜群の制球力 組み立て無限大
168センチと上背がない分、器用さと抜群の制球力が生命線だ。下手投げからは124キロの直球とシンカー気味に右打者の膝元に落ちるチェンジアップで組み立て、上手投げからは132キロの直球と「コントロールに自信がある」というカーブを軸に、リズムも球筋も組み立ては無限大だ。二刀流デビューとなったこの日の小樽水産戦では、下手投げを中心に、一回1死から4者連続三振。「だいぶスリークオーターでもアンダーでも使い分けできている。きょうはアンダーが多かったが、準決勝、決勝では交ぜながらやっていきたい」と声を弾ませた。