夏の甲子園メンバーが10人残る北海がコールド発進 〝北海マニア〟の舘野篤希が新チーム初タイムリー【秋季札幌支部】
北海の舘野は二回の第1打席でチーム初適時打をマーク=撮影・西川薫
■秋季全道高校野球札幌支部予選(9月19日、札幌・モエレ沼公園)
▽Eブロック1回戦 北海7-0札幌旭丘
※七回コールドゲーム
道大会完全制覇へ視界良好
今夏の甲子園スタメン野手が4人残る北海が、七回コールドゲームの8-0で2年ぶりの夏秋連覇へ快勝発進した。入学前からの〝北海マニア〟で、同校の野球を知り尽くす8番・舘野篤希三塁手(2年)が、二回に新チームの初適時打をマーク。春、夏、秋の道大会完全制覇へ視界良好だ。
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二回の先制打で口火
0-0で迎えた二回2死一、三塁。内角直球を左前へはじき返し、記念すべき新チーム初得点。打線に火をつけた。「チームに貢献できたので、すごくうれしかったです」。三回には第2打席に入る前に相手投手が交代。1-2から4球続けてファウルで粘るなど結果的に計13球で三振に終わったが、後続の打者のため、球数を投げさせることには成功した。
二回2死一、三塁、左前に適時打を放つ北海の舘野
夏の甲子園では背番号16でベンチ入り。「出場機会はなかったけど、先輩たちの姿を見て、この秋に絶対に勝ってもう一回、選抜で甲子園に戻ろうっていう気持ちになりました」。今度は主力として、甲子園ロードをけん引する。
甲子園準優勝時の活躍を見て夢中に 憧れは小5の時に見たあの選手
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江別・対雁小2年時の2016年夏休み、野球を始めたばかりの舘野は、テレビの向こう側の甲子園で活躍する北海のユニホームに憧れた。「その時から北海に進学するのを決めていた」。それからは毎試合のように札幌円山、札幌麻生に通い詰め、北海の選手たちに熱視線を送った。それ故、憧れの選手は小5の時に見た、現中日の辻本倫太郎内野手(24)。「シートノックを見て、捕ってからの速さだったり、送球の正確性に憧れた」。名門への思いは日に日に強くなっていった。
運命も後押しした。江別中央中に通っていたときは、少年野球チームの先輩に勧められた中学硬式の札幌北リトルシニアに加入。偶然にも松本竜輔監督(49)は北海OBで、16年の準優勝時のエース・大西健斗投手(26)、高木康平外野手(27)の出身チーム。高木さんの父がコーチをしており、高校入学前から〝北海野球〟をたたき込まれた。
秋から三塁へ転向した北海の舘野
憧れを超える聖地での春夏連覇
今春に公式戦デビュー。夏は遊撃の控えだったが、新チームとなってからの練習試合でホットコーナーにコンバート。そこから三塁手のレギュラーを勝ち取った。「自分の持ち味は、守備と相手の嫌な打席で立つっていうことで、それでチームに貢献できたら。この秋は絶対に優勝して、もう一度、春の甲子園に戻って、そこで2016年の準優勝を超えられるように頑張って。来年の夏も優勝を目指して、春夏連覇を目指したい」。今度こそ、甲子園の土を自分の足で踏んでみせる。
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