高校野球
2025/06/01 18:50

北海3連覇 主将不在の危機も3年生が意地見せる 桜井V打&浅水4回無失点【春季全道大会】

大会3連覇を果たし、笑顔の北海ナイン=撮影・十島功

■春季全道高校野球(6月1日、札幌円山)
▽決勝 北海5-4旭川実業

同点スクイズに決勝打!

 3年生が導いたV3! 北海が旭川実業との競り合いを制し、14度目の優勝を果たした。五回を終えて4点ビハインドを背負っていた北海だが、六回に3点返すと、七回には3番・桜井悠也内野手(3年)がスクイズを成功させ、同点に追いついた。そして4-4で迎えた九回にも桜井が決勝の左中間への適時打をマーク。投げても3番手の浅水結翔投手(3年)が4回無失点と好投し、チームを勝利に導いた。3年生の活躍で優勝した北海は1962年から65年までに4連覇を達成して以来の3連覇となった。

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 最後の打球が中堅手のグラブに収まるのを見届けると、浅水は両拳を突き上げた。中盤までに背負った4点ビハインドをひっくり返してのV3に、平川敦監督(54)は「春は通過点として捉えて、夏に結果を残せるように頑張りたいと思います」と勝負の夏に照準を切り替えた。

スタメン6人が2年生

 エースの小野悠真投手(2年)を含めて、6人の2年生がスタメンに名を連ねた。しかし、3年生が主役を譲らなかった。六回、3得点で1点差に詰め寄り、さらに流れを引き寄せたい北海は浅水をマウンドに送った。その浅水は旭川実業の1番からの好打順を、三振、遊ゴロ、三ゴロとわずか6球で料理した。「六回の3者凡退が一番大きかった」と胸を張った左腕は最後までスコアボードにゼロを並べた。

3番手で4回無失点と好投した北海・浅水=撮影・中島聡一朗

 

 そんな3年生左腕の投球に応えたのは同じく3年生の桜井だった。まずは七回1死三塁。フルカウントからのスクイズを成功させ、試合を振り出しに戻すと、同点の九回2死三塁から決勝の適時打を放った。桜井は「抜けてくれて良かった」と安堵の表情を見せた。

準々決勝の東海大札幌高戦でアクシデントが

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