水谷瞬 初対決投手から技あり先制タイムリー 乱戦の末の勝利にかぶとの緒を締め直す
一回1死三塁、右前に先制打を放った水谷=撮影・松本奈央
■パ・リーグ20回戦 ロッテ7-8日本ハム(9月20日、エスコンフィールド北海道)
8試合連続安打と絶好調!
日本ハムの水谷瞬外野手(24)が「3番・右翼」で先発出場。一回の第1打席で先制の右前適時打を放つなど、5打数2安打1打点1盗塁の活躍を見せた。
これで8試合連続安打を記録するなど、終盤戦での打棒が光るジェッシーが、逆転優勝に向けてチームの勢いを加速させていく。
【ファイターズの最新記事はコチラ】
納得の一打 「レベルアップできた打席」
クリーンアップの一角を務め、いきなり起用に応える結果を出してみせた。1死三塁で迎えた一回の第1打席。初対決となるロッテ先発のサモンズを相手に、フルカウントからの6球目を振り抜くと、打球は詰まった右方向へのフライとなった。それでも前進守備を敷いていた一塁手の頭上を越えて右前にポトリ。15日の西武戦で放ったタイムリーを再現するようなヒットで、試合の流れをたぐり寄せた。
「きょうに関しては(相手が)分からないというのも1打席目はありましたけど、追い込まれてからのアプローチとして、あそこのボールが来たら、こういう打ち方でファウルっていうイメージをしていて。それが良いバットの出し方をしていたことで、あそこに落ちたんだと思います。前回の西武戦でもああいうヒットがあったと思うんですけど、あの時も同じようなアプローチを考えていて。あそこに落とせる技術とまではいかないですけど、ああいうところでの先制点というのは大きいと思うので、そこは1個レベルアップできた打席だったと思います」
一回1死三塁、水谷が右前に先制打を放つ
チームとともに今は内容よりも結果
この記事は有料会員限定です。
登録すると続きをお読みいただけます。
これで出場8試合連続となる安打を記録した。試合前、自身の状態について「そんなめちゃくちゃ手応えがあるというのは今、ないですけど」と口にしていたものの、内容以上に結果を重視して試合に臨んでいた。
「実際にどんな形でもヒットが出ていることは良いことだと思うので。ボテボテだろうがヒットはヒットなので、そういう意味では、気持ち的には乗っているのかなとは思っています」。その言葉通り、第2打席でもヒット右前打をマークし、マルチヒットを達成。さらに勢いに乗った。
三回、水谷がこの日2本目となる安打を放つ=撮影・岩崎勝
逆転Vへ突き進む
水谷の先制打で幕を開けた試合は、最大5点差を付けて優位に進めていたものの、エラーなども絡んで一時同点に追い付かれた。最後は浅間のサヨナラ打で勝利し、首位・ソフトバンクとのゲーム差を「3.5」に縮めた。それでも「きょうに関しては、もっと楽に勝たないといけない試合だったと思います。結果として勝てたからいいとは思うんですけど、この時期にこういうことをしていたら、どうなのかなとチームとして感じました」。試合運びについて警鐘を鳴らした。
続けて「締めるところは締めて。ファイターズの良いところである和気あいあい、というところは大事だと思うので持ちつつ。きょうはきょうでまた切り替えてあしたにいけたら」。この日の辛勝を教訓として気持ちを引き締め直し、次戦からもファイターズらしい試合を見せていくことを誓った。
三回、この日2本目となる安打を放った水谷