白井陽斗 2試合連続弾へ「求められると思うけど、気持ちを抑えて謙虚に…」
徳島戦に向けて調整するFW白井=撮影・北波智史
■9月19日、札幌・大和ハウスプレミストドーム屋外サッカー練習場
北海道コンサドーレ札幌は19日、札幌市内で翌日に控える第30節・徳島戦(午後7時開始、鳴門大塚)へ向けて全体トレーニングを行った。練習は冒頭15分のみ公開され、前節のいわき戦でゴールを決めたFW白井陽斗(25)は、リラックスした表情で最終調整に入った。主力4選手を欠いて臨む上位チームとの一戦。背番号71は白星だけを目指してフィールドを駆け回る。

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反響の少なさが、手痛い敗戦の意味を物語った。試合開始から相手の強烈な圧力に耐え続けた前節のいわき戦で、先手を取ったのは札幌だった。前半29分。PA内で髙尾のパスを足元で受けた白井は、振り向きざまに右足を振り抜きゴールネットを揺らした。ゲームの流れを変える一撃をたたき込んだが、その後にチームは2人の退場者を出して大敗。待望のホーム初得点は、結果的に空砲となった。
「あのまま勝っていれば(反響が)あったと思うけど…。なかったということは、サポーターを含めて全員が勝利を願っていたということ。次こそは、という思いで頑張ります」
居残り練習でゴール感覚さらに磨く 外国人にはない「違った良さを…」
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最終ライン裏への抜け出しやクロスに飛び込むプレーを得意とする白井は、前節のゴールに対して「自分っぽくない」と新鮮な感覚を覚えていた。右足に残る感触を確かめるように、今週は全体トレーニング後も居残りでシュート練習を繰り返した。「このままコンディションを落とさないことを意識して、よりゴールを目指せるような感覚、景色を自分の中でつくった感じです」と、2試合連続ゴールへ万全の調整を施した。
2試合連続ゴールへの期待が高まるFW白井。攻守に奮闘して上位チーム撃破を狙う=撮影・宮西雄太郎
今節はマリオやバカヨコら主力4選手が出場停止。チーム屈指のスピードを誇る男の得点能力に大きな期待が寄せられる。最近は右WBを主戦場としてきたが、本職はFW。複数ポジションをこなせる韋駄天は「2人とは違った良さを出したい。(2試合連続弾を)周りには求められると思うけど、自分の中で気持ちを抑えて謙虚にプレーします」とストライカーのプライドを胸にたたみ、勝利だけを追い求める。
大阪で生まれ育った白井は「実家から車で3時間ぐらいかな? 家族で渦潮を見るために船に乗りました。旅行が好きなんで(笑)」と、戦いの舞台である徳島をプライベートで3度ほど訪問済みだ。上位チームとの直接対決はシーズンの潮目を変える絶好の機会。ファミリーの思い出が詰まった土地から札幌の大逆襲が始まる。
「前回いわきに負けて状況はより難しくなった。ここからの相手も相当強いけど、このチームならできると思う。全員が同じ方向を向いて、同じ思いで勝ち点3を目指してやっていきたい」。ミラクルを信じて、シーズン最終盤を駆け抜ける。

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