西野奨太が主力不在のチームけん引「こういう試合こそチーム力、パッションが試される」
初秋の四国の気候を知るDF西野は、万全の暑さ対策を施して上位チーム撃破を狙う=撮影・宮西雄太郎
■9月18日、札幌・大和ハウスプレミストドーム屋外サッカー練習場
北海道コンサドーレ札幌は18日、札幌市内で第30節・徳島戦(20日、鳴門大塚)へ向けて全体トレーニングを行い、セットプレーなどを入念に確認した。DF西野奨太(21)は、大敗したいわき戦からの立て直しを図り「チームとして下を向きそうな内容と結果だけど、切り替えて昇格に向けてやっていくだけ」と前を向く。チームの核を担う若手のホープは、上位撃破へ心燃やしている。

【コンサドーレ 関連ニュース一覧】
大量5失点のショックを振り払い、目の前の一戦に集中する。21歳の有望株は数的不利で敗れた前節の反省をチームメートと共有することで、次節へ気持ちを切り替えた。
「自分たちで試合を崩してしまった。今年は特にレッドカードが出る回数が多い。レフェリーとか外に目を向けたらいろいろ理由は見つかるけど、プレー選択は自分たちで判断できる。ディスアドバンテージを背負うことは絶対にしない方がいい。自分たちは勝つしかない状況なので、そこはなくしていかないと」
札幌が生命線とする戦術の重要性
この記事は有料会員限定です。
登録すると続きをお読みいただけます。
1-0で勝利した4月の前回対戦はイエロー、レッド併せて8枚のカードが飛び交う荒れ模様の試合だった。体を張ったプレーで強固な守備網を築く徳島に対して、西野は札幌が生命線とするパスサッカーの重要性を説く。
「1人で5バックを崩すのは無理。試合の入りから相手を動かして疲れさせて、最終的に自分たちが点を取るために全体での攻撃が大事になる。(前回は)お互いに攻め合うオープンな展開だったけど、シーズンが経過してより守備の堅さが出るチームになった。そこをしっかり崩せるようトレーニングしてきたので練習の成果を出したい」

荒野ら主力4選手を欠く苦しい状況で、何よりも大切にするのは戦う気持ちだ。「こういう試合こそチーム力が大切で、パッションが試される。強いチームや上に行くチームは、トラブルがあった中でチャンスを得た選手が活躍する。いつも戦ってくれていた主力選手以上のプレーをしなければ勝てない試合。やるだけです」と情熱を前面に打ち出し、勝ち点3奪取を目指す。
肌寒ささえ感じる札幌から、連日30度を超える暑さが続く徳島へ舞台が移る。昨シーズン途中から讃岐でプレーし、四国の気候を知る西野は万全の対策を施して勝負の時を待つ。
「去年はやばかった。9月でも35度ぐらい平気であったので、まぁ怖いです(笑)。とんでもない暑さなので注意しますし、アップ前や前日から水分補給などの対策はできる。経験を生かしたいと思います」
上位チームを蹴落とせば、まだまだチャンスは生まれる。PO圏進出の可能性がある限り、背番号47はピッチ上で死力を尽くす。

【道スポが全部読める! お得な年払いプラン】