山崎福也 再昇格へ「心強い」金子コーチとタッグ 指導法は〝直球勝負〟
イースタン・リーグ楽天戦に登板した山崎=撮影・近藤裕介
■イースタン・リーグ18回戦 楽天9-4日本ハム(9月14日、鎌ケ谷スタジアム)
見据える1軍復帰 内容を重視
日本ハムの山崎福也投手(33)が逆転優勝のキーマンとなるべく、鎌ケ谷で汗を流している。
この日は先発で5回を投げ、8安打4失点を喫したが、意図を持った試行錯誤の結果だ。五回、ゴンザレスに3ランを食らい、「最後の一発だけちょっと余計でした」と悔しがりつつ、「体の使い方だったり、いろんなことを今、試している。(被弾以外は)あんまり気にしていないです」と前を向いた。

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降格のきっかけは8月27日の西武戦
オリックスからFAで加入し、今季が移籍2年目。開幕から先発陣の一角として、チームを支えてきた。ここまで18試合に先発し、108回を投げ、5勝5敗、防御率2.25と安定した成績を残している。
ただ、8月27日の西武戦で四回途中3失点と試合をつくれず降板。今季はローテーションの都合で登録を抹消される際も、1軍帯同を続けてきたが、初めて2軍での調整を命じられた。
まだまだ成長を期すベテラン左腕
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それでも、山崎が向上心を失うことはない。「まだまだやっぱり、レベルアップしたいので、そこだけを自分自身で考えてやっていくだけです」と若手に混ざりながら、成長のために惜しみなく時間を使っている。
鎌ケ谷には、強力な味方がいる。オリックス時代にチームメートだったこともある金子千尋2軍投手コーチだ。「(金子コーチの)現役時代、オリックスでかぶっていて、本当にすごい選手だった。こっち(日本ハム)に来て、コーチと選手という立場になって、(選手同士だった時よりも)いろいろ聞けることは聞けますし、コーチなので、アドバイスもたくさんくれるので、そういうところは本当に助かりますし、僕にとっては心強い存在ですね」と笑顔を見せた。

いるべき場所は1軍のマウンド
金子コーチからのアドバイスは、ズバッと〝直球勝負〟だという。「もう真っすぐなので、答えが。そこは分かりやすいです。今は、まず数値の話だったり、ボールの話、体の使い方の話を聞いています」。さまざまなデータを元に、余計な忖度(そんたく)はせず指導するスタイルが肌に合った。
ペナントレースは最終盤に突入している。チームは首位ソフトバンクと、し烈な優勝争いの真っ最中。当然、このまま2軍でシーズンを終えるつもりはない。「もうちょっと投げたい気持ちもあるので、僕自身、頑張るだけです」。背番号18は、歓喜の輪の中にいるべきだ。
マウンドへ向かう山崎