ファイターズ
2025/09/12 18:15 NEW

《ハム番24時》9月12日

 

 エリート街道を歩まず、ひたすら努力してプロ入りの夢をかなえた。今川に感情移入し、復活劇に胸を熱くするファンは多かっただろう。一方で、強い絆がある家族はどんな思いで今回の活躍を受け止めているのか―。本人に尋ねた。

 未来は保証されていない。けがと隣り合わせで、結果を出さなければ生き残れない厳しい世界だ。支える家族の心配は尽きない。だからこそ、苦労が報われたときは格別の喜びがある。今川は「連日、家族が応援に来てくれています。3年ぶりの1軍での活躍なのでみんな、すごく喜んでくれている。妻に関しては毎回、号泣している。それを見て僕もうれしいですし、応援してくれる人たちのためにより一層、頑張りたいと思う」と明かしてくれた。

 結婚しても、一般的な家庭とは生活スタイルが違う。2軍にいると千葉の鎌ケ谷が拠点になるため一緒に暮らせない。「妻がずっと一人で札幌に残り、僕が単身赴任という形でした。それでもずっと『毎日練習を頑張ってくれてありがとう』と声を掛けてくれていました。僕もそうですけど、妻もつらい思いをしたと思う。(1軍で活躍したときは)『頑張って良かったね』と言ってくれました」

 孤独ではなかった。一緒に戦ってくれる人がいる。今川の言葉から垣間見えた内助の功。聞いていてこちらもぐっときた。

試合前練習で、新庄監督(左)からスローイングの指導を受ける今川=撮影・井上浩明

 

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