ファイターズ
2025/09/08 15:35 NEW

《ハム番24時》9月8日


 7日のオリックス戦。八回に登板し、危なげなく9球で3者凡退に抑えた上原の姿を見ながら、試合前に聞いた話を思い出していた。

 豪雨の影響で新幹線に7時間、缶詰となった5日の移動トラブルを振り返って、「疲れは正直、抜けていないです。僕は、新幹線で寝られないんですよ。腰と、首(を痛めること)が本当に怖いので。(寝ると)首をやっちゃうので。寝落ちしそうになったんですけど、我慢して、立って歩き回って、ちょっとストレッチして、みたいな感じでした」と、191センチの長身左腕ならではの大変さを明かしてくれていたからだ。

 アクシデントをものともせず、連続無失点を20試合に伸ばした上原。「(ブルペンで)ボールは投げられていますし、さすがに(トラブルから)2日たっているので、大丈夫かなと思っています」という試合前の言葉通りの快投に、尊敬の念が湧いた。

 ただ、短い会話の中で一番、印象に残った言葉が別にある。話の最後に、上原は女房役に思いを寄せた。「僕よりも、(田宮)裕涼とかの方が絶対きついので。新幹線に7時間座って、またキャッチャーで座っているんですよ。僕でもケツ、筋肉痛になりましたもん。やっていられないですよ、あんなの」。自分も大変な時に、ほかの誰かを思いやれる。本当に優しい人だなと思った。

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