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早実OB佑ちゃんに軍配! 駒苫と19年越しの再戦 時を超えた〝同窓会〟に笑顔

■OB戦 駒大苫小牧4-12早稲田実業 ※七回制(9月6日、長沼・はらっぱスタジアム)
伝説の一戦が蘇った。19年前の夏、甲子園決勝で熱戦を繰り広げた駒大苫小牧と早稲田実業のOBたちが、長沼町で再び相まみえた。元北海道日本ハムファイターズの斎藤佑樹さん(37)と駒大苫小牧元主将の本間篤史さん(37)が中心となって企画したOB戦は、笑顔と再会の喜びに満ちた、特別な一日となった。
元F戦士の斎藤佑樹さん7回110球完投
決勝を戦った選手がズラリと名を連ねた。早実は海外から参戦するメンバーもいたように、当時のスタメンに名を連ねていた8人が集まった。駒大苫小牧も6人を擁し、2校による〝同窓会〟は活気にあふれた。早実が一回から4番・後藤貴司さんの適時内野安打で先制すると、1番・川西啓介さんの3ランなどで一挙8得点で主導権を握った。駒大苫小牧も千両役者たちがバットで見せた。2006年の決勝で斎藤さんから本塁打をマークした三木悠也さんと中澤竜也さんが、この試合でも柵越え本塁打。これには7回110球で完投勝利を挙げた斎藤さんも「本当に悔しい」。それでも少年野球用球場のはらっぱスタジアムで、白球を追う元球児たちは常に笑顔だった。OB戦開催に尽力した斎藤さん、本間さんは「楽しかった」と声を揃えた。

エース田中将大の代役はクマの「まー」君
当時、駒大苫小牧のエースを担っていた巨人・田中将大投手は、今でも現役でプロの舞台を戦っている。もちろん、このOB戦には参加できなかったが、背番号1の田中の分もベースボールTシャツを製作した。本間さんは前日5日にクマの人形「まー」に、そのベースボールTシャツを着用させていいか、メッセージを送ると、田中も「自由にしてくれてええで」と快諾。この日はベンチから試合を見守り続けた。
