【一問一答】斎藤友貴哉 自己最速タイ160キロで近藤斬り 15戦連続無失点の右腕が目指す選手像
八回を3者凡退に抑えた斎藤(左)=撮影・宮永春希
■パ・リーグ20回戦 ソフトバンク3-4日本ハム(8月22日、エスコンフィールド北海道)
日本ハムの斎藤友貴哉投手(30)が1点リードの八回に4番手でマウンドに上がった。先頭の近藤を自己最速タイとなる160キロの直球で遊ゴロに仕留めるなど、ソフトバンクの強力なクリーンアップを3人で斬った。この日の投球で15試合連続無失点をマークし、自身初めてエスコンのお立ち台にも上がった。ヒーローインタビューと、試合後の一問一答は以下の通り。
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【ヒーローインタビュー】
―(紹介されてガッツポーズした斎藤に)今のガッツポーズ、どんな思いが込められているんでしょうか
「勝ちましたー!」
ヒーローインタビューでガッツポーズをする斎藤(左)=撮影・小田岳史
―万波選手のホームランの後、1点リードの場面での登板でしたが、どんな気持ちでマウンドに向かったんでしょう
「すごくしびれて、正直、今もしびれてます」
―迎えたバッターがホークスのクリーンアップでした。3番、4番、5番を相手に1点を守り切った気持ちはどう振り返りますか
「ホークスの最強打線というか、強力打線にしっかり向かっていけたので、しっかりいけました」
―そのお言葉通り、150キロ台後半のストレートを投げ込んでいき、近藤選手を打ち取ったストレートは160キロと自己最速タイを計測しました。あの1球を振り返っていただけますか
「いや、全然、満足してないです、正直。虎視眈々(たんたん)とやっていくだけなので、まだ自分としては通過点です」
―7月から15試合無失点を続けています。これについてはいかがでしょう
「15回無失点というのは正直、結果であって、それまでの継続力。しっかり、これからもどんどん続けていくんで、お願いします」
―球場全体が温かい笑いに包まれていますが、どうですか
「自分も正直、エスコンで初めてヒーローインタビュー、すごいドキドキしていて。(観客から拍手)ありがとうございます!」

―ホークスとの対戦成績、連敗を4でストップしました。これから大事な時期に差しかかってきます。この後どんなピッチングを見せてくれますか
「優勝に向かって、首位攻防戦で投げられるっていう喜びをすごい感じています。これから子どもたちだったり、ファンの皆さんに夢を与えられるような選手にどんどんなっていきたいなと思います」
【囲み取材】
―しびれていた
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「だいぶ、しびれてました。っていうのも点差も点差…、点差あんまり気にしてないんですけど、なんかすごい震えてました。ファンの皆さんの拍手だったり『友貴哉~』っていう声だったり、すごいしびれてました。きょう、試合前から、ボスから、点数は違いましたけど『2-1で八回ぐらいをイメージしといて』って言われたんで、まさか1点差で来るとは、と思いながら、さすがだなと思いました。その中でイメージしましたし、相手は強力なホークス打線ですけど、一歩引いたらやられるんで、自分も向かっていきました」
―強気な投球
「(田宮)裕涼がすごい攻めるリードをしてくれたので、自分もボールに魂をぶつけて投げることができました」

―自己最速タイの160キロ
「エスコンで出すっていうのが、自分の中で意味あるというか。自分はやっぱり昔、プロ野球ファンとして見ていく中で、球速いピッチャーっていうのは本当、自分の中で憧れだったんで。その憧れに自分がなれればなと思いますし、夢を与えられるような選手に、これからどんどんなっていきたいなと思います」
―制球などに課題もあったと思うが、直球に自信を持って投げられるようになったきっかけは
「裏方さんだったり、ボス、コーチも含め『思いきっていけ』っていうのをどんどん言ってくれたので、自分もそれで試合にしっかり入れているおかげかなと思いますね。やっぱり自信というのが大事だと思うので、多少なりとも自分の中で特に根拠はないんですけど、その中でしっかり、マウンド行ったら、向かっていくっていうのをイメージしてやっているんで、それが良いことかなと思います」
―シーズン序盤と比べて、どこが一番良くなった
「真っすぐも状態が良いですし、しっかり体のバランスだったり、フォームがすごい整っているんで、パフォーマンスが出てるかなと思います」

―自信が持てると、より良くなっていく
「基本的に一試合一試合、自分は一日一日、あんまり長い目で見ずに。トレーニングとかは長い目で見ているんですけど、一試合一試合、区切りながらやっている継続が、今の無失点じゃないですけど、どんどんつながっていけばと思っている。きょうも抑えましたけど、しっかり、またあした、気持ちをリセットして、どんどん向かっていきたいなと思ってますね」
―昨年は『行くだけ』がはやったが、きょうは出なかった
「きょうは正直、去年負けたっていうのもあったので、あんまり。だいぶ意識しました。言いたいんですけど、去年負けてるんですよ。それはこれから探していきたいなと思うんですけど、なかなか探せないですね。でも今、チームが良い状態ですし、一日一日、ベストを尽くしていきたいなと思います」
―エスコン初のお立ち台はどうだった
「いや~、すごいっすね。しびれるというか、緊張してました」
試合後のフォトセッションに応じる斎藤(左)と万波
―面白かった
「自分も何を言ってるか分からなかった。やっぱり夢の選手になりたいですね。大谷選手とかもそうなんですけど、夢を与えられるような選手というか、ファイターズに斎藤がいるよって、子どもたちに夢を与えられるような選手になりたいなと思います」
―夏場で疲れがたまってくる中でも良いパフォーマンスを保てている要因は
「体のケア含め、しっかり寝てますし、ご飯も食べられてますし、夏バテっていうよりかは、北海道は涼しいので、すごいやりやすい環境にもありながら、ケアが一番です」