水野達稀 前夜の悔しさを払拭! 笑って食べた〝プチ同級生会〟「ジェッシーパワーです」
九回2死、水野(右)がソロ本塁打を放ち、チームメートとハイタッチを交わす=撮影・松本奈央
■パ・リーグ19回戦 日本ハム9-5楽天(8月16日、楽天モバイルパーク宮城)
「アレだった」から一転! 2安打4打点の活躍
日本ハムの水野達稀内野手(25)が「9番・遊撃」で先発出場し、前夜の悔しさを晴らした。
五回に貴重な追加点となる右翼線2点三塁打を放つなど、4打数2安打4打点と大暴れ。「きのう、アレだったので、正直(きょうは)試合に出られないと思った。出してもらえたので、自分の持ち味は積極性なので、それをきょうは出せたかなと思います」と安堵の表情を浮かべた。
五回2死一、二塁、水野が適時三塁打を放つ=撮影・中川明紀
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前日の楽天戦で決勝弾につながる失策
前日15日の試合後、水野は失意のどん底にいた。1点を先制した直後の一回裏、自身の失策からピンチが広がり、先発・北山が逆転の3ランを浴びた。
それが決勝点となり、チームは敗戦。「きのうは試合が終わった後、マンチュウ(万波)とすごいイライラするなと話していて。うまくいかないことばっかりなんですけど、その中でも、きのうの試合はコンイチ(今季一番)くらいイライラして」
五回2死一、二塁、適時三塁打を放った水野(左)
気の置けない仲間たちとの貴重な時間
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持ち前の打撃でも、今月は試合前の時点で打率.148と低迷。フラストレーションがたまる中、気の置けない仲間たちとの時間が、モヤモヤを解消してくれた。
前夜、同学年のチームメートが集まり、〝プチ同級生会〟を開催。おいしいお肉に舌鼓を打ち、「帰る頃には笑っているくらい、いい会だったなと思います」
九回2死、水野がソロ本塁打を放つ
〝男気じゃんけん〟で勝ったのは…
2000年度生まれ世代は、じゃんけんで支払いをする人を決めるのがルール。今回の〝会計係〟は水谷だった。
「肉パワー。ジェッシーパワーですね。おごってくれたみたいに良い感じで言っていますけど、ただアイツがじゃんけん負けただけなので。感謝はしています」とニヤリ。九回に水野がダメ押しの4号ソロを放った際には、「(水谷が)すごい絡んできましたね。俺のおかげやろって」と、うれしそうに明かした。
谷内コーチによる「カウンセリング」も効果抜群
同級生会で大いにリフレッシュ。この日の練習前には、谷内内野守備走塁コーチも寄り添ってくれた。
「カウンセリング」と称し、ポジティブな言葉で背中を押してくれた。「プロ野球選手だから、気持ち分かるって言われました。結構、落ち込んでいるように見えたらしいので、そこはいい言葉をかけてもらいました」と感謝した。
九回2死、水野(右)がソロ本塁打を放ち、谷内コーチとタッチを交わす
さあ、ここから再出発だ!
周囲の人たちに支えられ、この日は攻守で躍動し、ヒーローになった。「次につながる一日なりました」。そう語った水野の表情は、とても晴れやかだった。
ヒーローインタビュー後、ファンの祝福に応える水野