ファイターズ
《ハム番24時》8月7日

ビジターゲームを取材していると、いつも気になることがあった。バスに乗る際、何人かの選手がバットを持って帰る。先日、ルーキーの山県にその話を振ってみた。
遠征先の宿舎には素振り部屋が用意されており、選手は自由に使うことができる。山県によると、試合後、いつもいるメンバーは野村、水谷、奈良間、田宮ら2000年度生まれのミレニアム世代。そして谷内内野守備走塁コーチだという。
2023年限りで引退した谷内コーチは、習慣化の大切さを説く。「習慣付けが一番、難しいってことですよ。何かを始めたり、やめたりするのは簡単ですけど。続けるのが一番、難しい」。自身も現役時代は、遠征先のホテルでバットを振っていた。「素振りの場所で練習するしないは別として、部屋でも映像を見ていて、こうかなって(構えて)持つだけでも違う」
指導者になった今はタブレットを片手に、スイングルームで素振りする選手の状態を観察。その都度、的確なアドバイスができるよう心がけている。「自分が何を残せるか」。日々、選手のことを考え、チームを陰から支えている。