高校野球
2025/08/05 18:40 NEW

旭川志峯に今春就任したOBの原田脩副部長 サブ組指導でチーム力底上げに尽力【夏の甲子園】

ミーティングを撮影する旭川志峯の原田副部長(左)=撮影・西川薫

尽誠学園での指導経験を生かす

 全国高校野球選手権に3年ぶり11度目出場の旭川志峯にこの春に副部長に就任したのが、旭川大高時代のOB・原田脩さん(27)だ。国学院大学卒業後、今春までの4年間、香川・尽誠学園で寮監やコーチを務めた。日常生活の指導や控え組の底上げに取り組み、3年ぶりの北北海道大会制覇に尽力した。

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練習で打撃投手を務める原田副部長

 

 〝非坊主〟のナインの中で、坊主頭の原田副部長が忙しく動き回っている。打撃練習では、汗だくになりながら打撃投手を務めたり、野手の守備を動画に収める。チームは就任していきなり甲子園出場を成し遂げたが、「山本先生、端場先生がやってきてくれたことが生徒に伝わったと思っている。特に自分が何かしたという感じはないです」と謙遜する。

端場部長が監督時代の教え子

 原田副部長が現役時には監督を務めていた端場雅治部長(56)。教え子の指導者ぶりに端場部長は「動けるし、年も(生徒と)近い。10年も20年もずっとやっているとね、見落とすところとか、まぁこのぐらいはって思うところが出てきちゃうけど、そういうのを新鮮な視点で、どーんと言ってくれるので。そういう面ではすごく助かってます」と目を細める。

㊧実戦形式の練習で審判役を務める端場部長㊨投手役を務めた山本監督

 

昨年7月に打診

 就任のきっかけは尽誠学園勤務時代の昨年7月。旭川への帰省時に母校にあいさつに訪れた際、「たまたまそこで教員の空きがあったので、『どうだ?』」と打診された。決め手は「やっぱり母校っていうところが一番ですかね。端場先生にも、山本先生にも話をしていただいたので、これはこのタイミングで行くしかない」と即決。3月20日の春季大会1回戦まで見届け、旭川に戻った。

生活面や野球以外の面での大切さ 母校と重なる指導方針で学び

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