【一問一答】広陵・中井監督と対談した旭川志峯・山本博幸監督「みんなで束になって」【夏の甲子園】
1回戦で対戦する広陵・中井監督(左)と対談した旭川志峯・山本監督=撮影・中島聡一朗
「大事な場面で1点を取る」
全国高校野球選手権開幕前日の4日、初戦で対戦する高校同士の監督による対談が行われた。3年ぶり11度目出場の北北海道代表の旭川志峯・山本博幸監督(45)は7日の1回戦で対戦する広島の広陵・中井哲之監督(63)と対談し、互いのチームの印象や勝負のポイント、意気込み、ナイター開催についてなどをそれぞれ語った。対談の一問一答は以下の通り。
【#高校野球 関連ニュース一覧】
―相手チームの印象を
山本監督「当然ですけど、ネームバリューの高い歴史のある学校で、思い切って戦いに行きたいという印象」
中井監督「子供たちは初出場なんで、お互いに。すごく緊張するとは思うんですけど、夢の舞台なんで思い切ってやらせてあげたいと思います」
―相手の警戒する選手
山本監督「まだ全然、把握できていないですけど、ピッチャーの堀田くんが中心のチームで、打線もすごくつながるようなイメージなので、誰っていうことはなく、切れ目のない打線をなんとか抑えていければ」
中井監督「私の方も研究というか、分からない部分がたくさんあるんですけど。上手に打たせて取るピッチャーだろうなというのと、どこのチームも1、3、4、5番が中心になって、また他のバッターが繋げるっていうことになろうかと思うので、大量点を取られないように、そういうゲーム展開になれば」
1回戦で対戦する広島の広陵について話す旭川志峯・山本監督
―どんな試合展開に持ち込みたいか
山本監督「当然ですけど、1点ゲームしかうちには勝つ可能性はないと思っているので、そういう展開。それが10-9なのか1-0なのか、ちょっと想像つかないですけど、極力(相手に)ついていけるようにやっていきたい」
中井監督「ナイターということで、両校とも初めての試合になろうかと思いますが、その中で対応、対策というのを考えながら、全力プレーで頑張っていきたい」
―チームでカギを握る選手
この記事は有料会員限定です。
登録すると続きをお読みいただけます。
山本監督「選手はみんな小粒なので、キーマンになるような選手が正直いないので、みんなで束になってかかっていきたい」
中井監督「県大会は10番だったんですが、甲子園で1番を付ける堀田が、どのぐらい落ち着いておるかというのと、白髪あたりが打の方を引っ張ってくれると試合が動くかな」
―試合への意気込み
山本監督「気合と根性しかないので、うちには。良いピッチャーがいるわけでもないし、良いバッターがいるわけでもないので、そこを積み重ねてきたので、そこを試せれば」
中井監督「うちも一緒のように、良いピッチャーも良いバッターもいないので、この甲子園で実力以上のものが出るように見守ってみたい」
―ナイター開催のメリットとデメリット
山本監督「起きる時間とか、待ってる時間の調整の難しさですね。普段、それはやっぱりないので。起きてすぐ動くっていうのが通常なので、待ち時間の使い方とか、食事のとるタイミングだとかかな。夜、暗い中ではうちは(練習を)やっているので、暗い中、見れ! って言ったら見るので、ナイターはあんまり心配していないです。気温も、これから落ちるとしても27、8度ぐらいにしかならないので。ただ、日中やるよりは北海道の選手にとってはマシなのかな」
中井監督「今おっしゃったように、起きてすぐっていう練習だったり、起きてすぐ試合っていうことじゃないので、試合までの時間をどのように動かすか、食事をどのようにとるかっていうことがすごく調整は難しいと思いますし、夜練習をするっていうことは、広陵じゃありえないので、ナイトゲームに運、不運がないようにですね、お互いにしっかりとしたゲームができれば。両校とも結局、気温もナイターも(条件は)一緒なので、それをどういうふうに集中して対応するかということだろうと思うので。調整は難しいと思うんですね。この時間まで試合を待つっていうのは。学校生活でも16時から練習なので。普通の土曜日、日曜日の練習試合となれば、10時開始であれば9時ぐらいからノックで動いてますから、そこをちゃんと計算して、残された日で調整していきたい」

―勝負のポイント
山本監督「攻撃にしても守りにしても、大事な場面で1点を取るとか、1点を守るとか、それができるところがポイントかな。3点、4点、5点って取られたら、うちはちょっと厳しい」
中井監督「試合って、おっしゃったようなことの積み重ねで、1点でも取れば勝ちなので、何対何で勝ちたいかというのは全くなくて、1点でも1回でも多くベースを踏みたい、踏ませたくないという展開しかないので。できれば先制点が欲しいし、中押しがしたいし、ダメ押しをしたいけど、そんなに試合は簡単にできるものじゃないので、もう全力で子供たちを信じて頑張るしかありません」
―午後10時を越えたら継続試合、第4試合なので、投手交代に影響を与えるか
山本監督「考えても仕方のないことは考えないので」
中井監督「ないですね。そういうことを想定してこの試合をつくられてるんじゃないんですかね、日本高野連さんも」
―9人制で采配する最後の大会。改めて手腕が問われる
山本監督「結果が出れば監督が良かった、結果が悪かったら監督がダメだったって言われるだけなので。そこを手腕と言われても仕方ないんですけど、特に僕の思いはないです。自分を信じてやるだけです」
中井監督「DH制になればなったで何度も試合を積み重ねながら考えていくことであって、それをどうのこうのというのは全く思ったことがないので。ただDH制が導入されて、いろんなメリットがあるということを信じて野球をしていくだけだと思います」
【道スポが全部読める! お得な年払いプラン】