高嶺朋樹が示す勝利への執念「どんな形であれ勝てば良い。必ず勝つ」
ボール回しで笑顔をみせるMF高嶺(左)=撮影・北波智史
■8月1日、札幌・大和ハウスプレミストドーム
北海道コンサドーレ札幌のMF高嶺朋樹(27)が1日、翌日に控える第24節・鳥栖戦(午後2時開始、プレド)へ向けて札幌市内で調整した。3週間の中断期間を挟んで迎える、上位チームとの大事な一戦。攻守の要を担うキャプテンは「昇格争いに食い込むためにも、8月は本当に負けられない。大事な試合」と責任感を言葉に変えた。
中断期間でチーム再構築「どんな相手にも対応できる形」
大敗を喫した前節の磐田戦から、じっくり時間を掛けてチームを再構築してきた。重視した取り組みは「新しいことにトライしながら、守備と攻撃をあらためて確認しました。どんな相手にも対応できる形は、今までの自分たちにはなかったもの。選択肢が増えたと思う」。札幌は短期間でプレーの幅を広げ、リーグ4位を走る強敵を迎え撃つ。
前日練習でダッシュするMF高嶺
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昨季J1を舞台に戦った両チームの前回対戦は、先手を許し前半に2失点。前半終了間際に退場者を出した影響もあり、最後まで劣勢を覆すことができなかった。
前回対戦の反省生かしリベンジ誓う
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昇格を争うライバルチームとの対決を不完全燃焼で終えた記憶は今も胸に残り、高嶺は「10人になって試合が壊れてしまった。相手も退場してあと一歩まで行ったけど…、今回は必ず勝ちたい」とリベンジへの思いを強くする。
難敵攻略の鍵は、攻守一体のフットボールだ。高い位置でボールを保持するサッカーを展開する鳥栖に対して、札幌は真っ向から勝負を挑む。

守備のハマり具合が攻撃に直結する
「守備の形が大事になる。狙い通りの形から(ボールを奪って)ショートカウンターとか、守備のハマり具合が攻撃に直結する。自分は攻守に関わるポジションなので、攻撃では得点やアシストで点に絡む役割で貢献したい。守備でもボール奪取のところで課される部分がある」と、チームの心臓としてピッチを駆け回る覚悟だ。
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5試合を予定する8月の戦いは、今シーズンの行方を大きく左右する。勝ち点3奪取に燃える主将は「何も言わなくても、みんなが分かっている。8月だけでなく、目の前の試合に勝たないと。どんな形であれ勝てば良い。必ず勝つ試合がしたい」。揺るぎない白星への執念が、真夏の札幌に歓喜を呼ぶ。
