《鳥栖戦前日》オープンにならずアグレッシブにプレーする。この両立が難しい《岩政Talk》
■8月1日、札幌・大和ハウスプレミストドーム
練習後の岩政大樹監督(43)の一問一答は以下の通り。
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ー3週間の中断期間のテーマは
「どのチームも半年間やってきたことの確認とアップデートを3週間でやっていると思います。サッカーは監督が変わらなければ、好みや原則は変わらない。皆さんはシステムやメンバーに注目するかもしれませんが、現場はそういう目線を持たない。僕らがやること自体は変わらない。選手の起用の仕方、調子の良い選手を並べるときに初めて配置の話が出てくる」
ー原が代表から帰ってきた。代表活動で得られるメリットは
「よく言われることですけど刺激や気付きが得られる。若い選手はいろいろなことをきっかけに、突然変わることがある。自信につながったのであれば、それがプレーを変えることもある。全て本人次第ですが、良い影響がたくさんあると思います」
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ー大事な試合が続く
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「うちの場合は得点を増やさないといけないし、失点も減らさないといけない。当然、その結果が勝ち点になる。チーム全体のバランスを整えなければいけない状況。個別で見ると、まだまだオープンに試合を展開してしまう要素が残っている。どのタイミングでまとまってくるかは時間との戦い。選手たちには、すり込まれた感覚があるので、なかなか難しい。感覚を変えるまでに時間は必要ですが、それをどこで迎えられるか。シーズン頭から(取り組みは)変わりませんが、その時期をどこに持って行けるかですね」
ー鳥栖との前回対戦は数的不利になり劣勢を覆せなかった。難敵撃破のポイントは
「この前のジュビロ戦の前の負けが鳥栖戦。2試合とも似たような試合でした。前半立ち上がりで守備がうまくハマらない状況で失点して、そのまま退場者を出して、長い時間を10人で戦った。そのパターンで負けしまったので、そうならないように願っています。そこから先は自分たちのプレーのテンポや、オープンにならないでアグレッシブにプレーすること。この両立が意外と難しい。去年まではオープンになることを受け入れてプレーするやり方だったので、大量得点も大量失点もしやすくなっていた。それを勝ちに持っていける戦力でなくなっているのが、去年からの問題。今いる選手に合わせたバランスにすることが僕に与えられた使命だと思っている。探り探りの中で、相手によってはできることもあるが、鳥栖や磐田のようなレベルの相手には、バランスが整わないと上回れないのが現状と突きつけられている。そこが明日、今後のポイントになる」
ー鳥栖はハイライン、ハイプレス。かいくぐり方は
「前回も外せてないとは思ってない。うちの技術ある選手たちであれば、何回かは外せると思うし、何回かは奪われる。ずっとハイラインをするチームではなく、時間帯や1度外されれば自陣でブロックを組んでくる。自分たちが抱える選手でスムーズにそこを出られる選手を並べるのも1つ。仕組みもありますが、最終的には自分たちの質と相手のプレスの速さのどちらが上回るかという話になる。立ち上がりのフィーリングがポイントになるが、それも1つのフェーズでしかない」
ー鳥栖、長崎と大一番が続く
「ケガ人も戻っていますが、100%でない選手も何人かいる。組み合わせをやり繰りしながらですね。まだガチンコで90分間戦い、勝ちきるほどのバランスは見つけられていない。試合展開でやり繰りしながら進めることになる。どちらも期間が空いた中での試合なので、最初は堅い入りになると思う。ゲームの動き方によって臨機応変に戦いたい。勝ち点3を持ってくるまでの勝ち筋はたくさんあるわけではない。相手に前半で1点取られようとも、我慢しながら後半勝負にできている試合は勝てている。それが頭から抜けてしまい、前回のジュビロ戦のように前半で勝負が付いてしまうともったいない。後半に出てくるメンバーの決定力を踏まえて、もう少し冷静に90分戦えるといい。そのバランスを僕が見つけるというよりも、選手たちが戦いながら理解しながら、勝ち筋を見つける感覚に持っていけるか」
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ー根深い問題への意識付けは
「根深いというのは、外に対して的確かつ、あいまいな言葉を選んで使ったつもりです。選手たちに根深い問題という言葉を使ったことはないです。選手たちがどの部分を根深い問題と思っているかは分かりません。僕たちはアグレッシブな戦いをしようとしますが、オープンな展開をして勝つためには、その戦術に合った選手が必要です。金子、小柏、田中がいれば理にかなった戦術だと思うが、今はベテランも多くなり、若い選手もオープンな展開を望む選手たちではない。そのかみ合わせが悪くなったことが去年の降格につながったと分析している。マンツーが悪いとかいう話でなく、選手に合ったスーツを着させることができるかどうか、ですね」