原康介がチームに合流 「その違いが面白くて、楽しかった」代表活動で得た刺激は…
U―22日本代表メンバーとしてウズベキスタン遠征を経験したMF原(中央)。持ち帰った大きな刺激を力に変え、リーグ戦での躍動を目指す=撮影・宮西雄太郎
■7月31日、札幌・宮の沢白い恋人サッカー場
U―22日本代表メンバーとしてウズベキスタン遠征に参加していた北海道コンサドーレ札幌のMF原康介(19)が31日、チームに合流し、第24節・鳥栖戦(8月2日、プレド)へ向けて調整した。フルメニューを消化し「疲れがないとは言えないけど、体は動きました。久しぶりにここ(札幌)でやれて楽しかった」とニッコリ。背番号35は代表活動で得た刺激と経験を生かし、クラブの昇格に貢献する構えだ。
確かな手応え「ドリブルは通用すると思えた」
初めて臨んだ国際舞台で、赤黒のホープは大きな財産を持ち帰った。U―22サウジアラビア代表戦(25日)、同ウズベキスタン代表戦(28日)の2試合に出場した原は「ドリブルの部分は海外でも通用すると思えたし、クロスでアシストもできた。2試合に出られたので、自分の中で良い経験になりました」と、確かな手応えを口にした。

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今遠征は、ロサンゼルス五輪を目指す20歳以下の有望株を中心にメンバーが選出された。日頃は年上の選手とプレーする機会が多い原にとって、同世代と過ごす時間は新鮮で刺激的だった。
「A代表もこれから狙いたいので…」
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「若い選手が多い分、連続して高い強度を出していたので、その違いが面白くて、楽しかったです。前回対戦した磐田の川合德孟選手はうまかったし、一番印象に残っています。僕らの世代はUー20W杯があってロス五輪もあるので、そこは狙っています。A代表もこれから狙いたいので、そのためにも札幌の練習からしっかりやっていきたいです」
名古屋高3年時の選手権大会で破竹の快進撃を演じ、プロ入り内定を勝ち取ったのは、たった1年半前の出来事だ。驚異的な成長曲線を描くシンデレラボーイは「日の丸を背負って戦う日が来るとは思っていなかった。国歌を聞いたときは、ここまで来たのか…という気持ちになりました」と本音を吐露した。

「頑張って寝ないように意識しました」
19歳の若い心は、どこまでもどん欲に成長を追い求める。ウズベキスタンからの帰路はカザフスタンと韓国を経由したことで、24時間以上の長い旅路となった。タフな環境に身を置いた原は「時差があったので、頑張って寝ないように意識しました。今も全然、眠くないです」と屈託ない笑みを浮かべる。
時差ボケへの備えを忘れなかったのは、まもなく再開するリーグ戦でベストパフォーマンスを出すためだ。「昇格に向けて落とせない試合。代表関係なく、この試合に照準を合わせたい。僕がいない10日間でチームは結構変わったので、そこを確認しながらですね」。日の丸を背負い、一回りも二回りもたくましさは増した。正念場の鳥栖戦。代表帰りのドリブラーが、相手陣地を鮮やかに切り裂く。

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