白井陽斗がお伊勢参りでパワー充電 夏男の本領発揮へ「ゴールを強く意識したい」
好調を維持するFW白井=撮影・宮西雄太郎
■7月30日、札幌・宮の沢白い恋人サッカー場
北海道コンサドーレ札幌のFW白井陽斗(25)が30日、札幌市内で行われた全体練習に参加し、第24節・鳥栖戦(8月2日、プレド)へ向けて調整した。中断期間中に開催された紅白戦では本職のFWで60分間プレーし、1ゴールを挙げた。好調を維持するスピードスターは、強敵撃破へ得点感覚を研ぎ澄ましている。
シュート練習繰り返し「絶好調です」
真夏日となったこの日も、背番号71は元気いっぱいにフィールドを駆け回った。トレーニング終了後もピッチに残り、シュート練習を繰り返し「暑くなってきて体は良い感じ。絶好調です。(居残り練習は)FWなので、体にシュートの癖が付くように毎日同じ事を繰り返しています。(通訳の中島ファラン)一生さんが難しいボールを出してくれるので、それに対応する練習ですね」と気持ち良さそうに汗を拭った。

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大好きな季節に、本領を発揮する。プロでのキャリアをスタートしたG大阪では、2017年からの4シーズンで計12得点を記録。そのうち10得点が8月以降に記録したものだった。気温の上昇と共にパフォーマンスが向上することを自覚しており「環境はきつくなるけど、夏場が1番得意。チームがやろうとしていることは理解できているので、思い切ってプレーするだけ」と、気合をのぞかせた。
「このタイミングでこの位置に入るのは、何かしら意味がある」
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今季は右サイドハーフでプレーする機会も増えたが、中断期間中は本来のFWとして調整を続けている。26日に行われた紅白戦では主力組で出場し、先制点を挙げる活躍を見せた。「このタイミングで自分がこの位置に入るのは、何かしらの意味がある。より良さが出ると思うし、たくさんボールが入ってくるので楽しくやれています。監督も周りの皆さんからの期待もあると思う。それを気持ち良く受け止めて、力に変えたい」と、どん欲にゴールへ迫るつもりだ。

磐田戦後のつかの間のオフには、実家のある大阪へ帰省。家族団らんの時間を満喫し、英気を養った。さらには「三重県の伊勢神宮に奥さんと2人で行きました」とお伊勢参りした。生涯で十回以上訪れているというパワースポットへの参拝を済ませ「いろいろなパワーをもらいました。お願いしたのは家族の幸せと、周りの人の健康だけ。いつも自分のことは言わないです。神頼みではなく、挨拶です」と照れくさそうに笑った。
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健やかな空気を吸い込み、心は整った。まもなく迎えるリーグ戦再開へ向け、白井は決意を強くする。「個人としてもチームとしても8、9月は本当に大事。相手は手強いけど、それも楽しみながらやれたらいい。FWは点を決めないとチームを救えない。ゴールを強く意識しながらプレーしたい」。夏男の輝きが、J1昇格の鍵を握る。
