バカヨコ リベンジの舞台で3戦連発狙う「チーム全体がジェルのように…」
中断期間明けの鳥栖戦で3試合連続ゴールを狙うFWバカヨコ(右)=撮影・宮西雄太郎
■7月29日、札幌・宮の沢白い恋人サッカー場
北海道コンサドーレ札幌は29日、札幌市内で第24節・鳥栖戦(プレド)へ向けて全体トレーニングを行った。前回対戦で右手を痛めて途中交代したFWアマドゥ・バカヨコ(29)は「リベンジマッチにしたい」と熱い闘志を胸に抱く。チームトップの7得点をマークする点取り屋は、3試合連続ゴールを決めて中断明けの一戦を快勝に導くつもりだ。
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1-2で敗れた5月の苦い記憶は、深く脳裏に刻まれている。昨季J1を舞台に戦った両チームの対決は、試合開始直後から激しい競り合いの応酬となった。バカヨコは前半8分に相手選手と接触し、右手を負傷。痛みに耐えながらのハイパフォーマンスは難しく、同40分に交代を余儀なくされた。
「あの試合では腕をやられたね。誰に踏まれたかを今でも覚えているよ。でも、(ラフプレーで)やり返そうなんて気持ちはない。チーム全員で良い試合をして、しっかり勝ちたいと思います」

中断期間前の山口戦と磐田戦では、2試合連続ゴールをマーク。今季はコンスタントに得点を重ね、順調に数字を伸ばしている。昨夏の移籍から約1年が経過し、日を追うごとに深まる連係への手応えを口にする。
リズムをリスタートする必要がある
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「チーム全体がジェル(まとまり)にならないと僕は点を決められない。髪をカチカチに固めるみたいに、もっとジェルのようになればいい。そうなれば、さらに点を決められるはず。ちょっと言い訳っぽくなるけど、ブレイク(中断期間)があるからリズムをリスタートする必要がある。良い準備を積み重ねて、最後の1週間を過ごすつもりです」

得点感覚を研ぎ澄ますため、この日の全体練習終了後もピッチに残り、多くの仲間と共にシュート練習を繰り返した。「みんなモチベーションもすごく高まっていて、やる気満々。高い意識で練習してチーム内競争もできているので、メンタル、フィジカルともに良い感じ」と3戦連続ゴールへ自信をのぞかせた。
チームメートとの調和を重視するバカヨコは、フィールドを離れても仲間とのコミュニケーションを大切にする男だ。中断期間中のオフは家族と韓国旅行へ出かけながらも、遠い札幌で一人過ごすFWマリオへの連絡を欠かさなかった。
「奥さんと息子とコリアへ行きましたが、その間もマリオがずっとメールを送ってきました(笑)。寂しかったと思うので、日本に帰ってからは毎日、一緒に焼き肉へ行きました。今は僕の息子のようになっています」
ピッチ内外で気を利かせるストライカーが、札幌を上昇気流に乗せてくれる。

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