途中出場のバカヨコが逆転勝利呼ぶ同点弾 今季4ゴールは全て勝利に直結
後半23分、同点ゴールを決めて喜ぶFWバカヨコ=撮影・小田岳史
■J2第16節 札幌2-1富山(5月17日、札幌・大和ハウスプレミストドーム)
北海道コンサドーレ札幌は17日、ホームで富山と対戦し、2-1で劇的逆転勝利した。前半44分に先制を許したが、後半23分に途中出場のFWアマドゥ・バカヨコ(29)の左足で同点に追いつくと、後半アディショナルタイム2分に、MF青木亮太(29)の芸術的フリーキックで3試合ぶりの勝ち点3をつかみ取った。
こぼれ球に反応 長い左足振り切った
5月3日の山形戦以来、3試合ぶりのゴールが、試合終了間際の逆転劇を呼び込む貴重な同点弾となった。後半23分。右サイドからペナルティーエリアに侵入すると、MF田中克幸(23)からエリア内のMFスパチョーク(26)へのスルーパスが、相手選手の足に当たってバカヨコの前へ。スライディングしながら、長い左足を振り切ってゴールに叩き込んだ。「難しいシュートだったけど、いいリアクションだった。もちろん大事な勝ち点だったので、これを続けられるように」と、声を弾ませた。
後半23分、同点ゴールを決めるFWバカヨコ(左から2人目)=撮影・北波智史
これまではボールをもらいに自陣まで下がる場面が目立ったが
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2試合連続のベンチスタート。「もちろんチームのために、力になるように、同じリズムで入れるように。難しいけど、うまくいった。0-1のときに入ったわけだから、クロスが来たときにいいポジションで入れるように、常に裏を狙うつもりで入った」。これまでは、ボールをもらいに前線から離れて自陣まで下がるシーンが目立ったが、この試合は前線で動き回り、ひたすらチャンスを狙った。
後半23分、同点ゴールを決め、パフォーマンスをみせるFWバカヨコ(左)
家泉に並びチームチップタイ4得点
ここまでバカヨコがゴールを決めた4試合は全て勝ちゲーム。DF家泉怜依(25)のチーム最多4ゴールにも並んだ。昨季はカテゴリはJ1だったが、夏に加入して6試合で1得点にとどまった。「自信は満々です。ゴールはいつも決められたし。でもどうすれば、それがチームにつながるか、勝利につながるか、今のチームメートでどうやってつながって、もっといいシーンをつくれるだろう、と考え、それが今年からやっと、少しずつできるようになってきた。去年よりも全然いいですね」と表情は明るい。
スタートダッシュに失敗し、フロントは夏にストライカーを補強すると明言。これで燃えないはずがない。約1カ月ぶりの本拠地勝利のあとは、今季2度目の2連勝へ向け、アウェー鳥栖戦が待ち構えている。「もっと自分も決めて、チームが勝つように、そういきたい」。本格的にエンジンがかかってきたストライカーが、ゴールラッシュを予告した。
後半23分、同点ゴールを決め、ほえるFWバカヨコ(右)
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