《SHINJOの信条》僕を褒めてほしいな(笑)。バッチリでしょ。きょうは自画自賛(笑)

■パ・リーグ13回戦 ロッテ0―5日本ハム(7月26日、エスコンフィールド北海道)
試合後の新庄剛志監督(53)の一問一答は以下の通り。
―後半戦初戦、ルーキーの柴田を先発に送り出した。どう見たか
「僕を褒めてほしいな(笑)。きょうは。バッチリでしょ。柴田くんを投げさせてバーヘイゲン。ファームではそこまでいい投球をしていなかったんですけど、1軍のマウンドに立ったら間違いなくいいピッチングをしてくれそう―。というように僕は見えていたので。きょうは自画自賛(笑)。このタイミング。柴田くんもよう…何かマウンドで自分でしっかり考えながら、キャッチャーのサインにもここは違いますよ、ここはこういうボールを投げればと。前の攻め方から計算して、自分で組み立てて抑えているようなピッチャーに見えましたね」
―3回、無四球で無安打。まだまだ見たかったか
「きょうのペースで投げたら実際、何回ぐらいまで投げられたのかな、というところは次、投げさせるときに期待させるものがありました。しっかり(予定の40球に迫る)39球? 2回の予定でしたけど、彼は3回投げたかったのだと思う。そこらへんも計算してストライクをしっかり取りにいった、というところも見えましたね」

―3万5000人以上のファンが訪れた。すごい声援だった
「きょう、ユニホームを配ったんでしょ? ユニホームを配るときは超満員ですから(笑)。毎日、配ってもらおうかな。じゃなくても入っているんですよ、実は。ありがたいですね。これに慣れてはダメ、選手は。感謝の気持ちを持ってプレーしてほしいですね、毎日」
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―このユニホームを着ると6勝1敗
「どのユニホームでも勝ちますね、はい。勝っているときは言わせて(笑)。でもね、評判がいいんですよ、このユニホーム。最初、どうかなと思ったんですけど、集団になって見てみると(映える)。勝ちが続くと、これいいなとなります」
―五十幡を3番で起用。いい形で得点
「今のところ、石井くんがバッティング練習での調子がすごく良くて。チームでも1、2を争うぐらいの状態だった。普通に使えば、打つだろうなと。欲を言えば入れておかんかい(笑)。満塁ホームランでええやん、ぐらいの選手だと見ています。五十幡くんの3番は相手のボスに対してタイミング合っていたので。何とかしてくれるかなと。五十幡くん、3割2分ぐらい打っていて3番に入ったら嫌でしょうね、相手は。何でもできるという。3番バッターもおもしろいかなと思ったんですけど、あしたは変えます(笑)。ボスのときだけだったので」
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―あすは伊藤が先発
「また中継ぎのピッチャーが投げられない状態になってくると思う。でもどうでしょう…完投してほしいですね、やっぱり。完投しないといけないピッチャーですし、欲を言えば完封。9回は必ず投げなさいというルールのもとで、8回ぐらいにどうかなというときに、中継ぎのいいピッチャーを使う、というパターンできている。基本は1人で投げさせるつもりでいきます」
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―好投した柴田の今後は
「まずはファームで5回を投げてもらって、徐々に球数の制限をなくしていきながら、次を見てみたい。大事な試合のときに中(リリーフ)でも見たいな、という気持ちにもなりました。基本はスタートでいかせる方向で取り組んでもらいます」
―しばらく1軍登板は
「ちょっと今のところは考えていないですね」
―三回が終わって、柴田を続投させる選択はなかったか
「ないないないない」
―当初の予定を崩さず
「むちゃくちゃいいピッチングをしたじゃないですか」
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―新庄監督ならもしかしたらと
「ないないないない。それはないです。いきなり5回を投げさせることはなかったので。40球を超える前で。例えば、1回に30球だったらもう代えています。たぶん、それも計算しながら投げていましたよ。彼は」
―フォークで三振を取りに行こうとしたら首を振って。なるべく球数を抑えようとしていたか
「僕は2回じゃないですよって(笑)。3回は投げさせてもらいますよ、みたいな。計算をしながら。そういうピッチャーは経験を積んでいけば、完投能力も出てくると思うからね。計算しながら。また出てきやがったね(笑)」
―悩みの種が増える
「また出てきやがったー。バーヘイゲンもきょうは正直、ここまでのピッチングをしてくれると思わなかった。きょう、投げさせたのはデカイな。本当に。次は最初から、というピッチングをしてくれたので、間違いないでしょ」
―そうなるとまた先発が多くなる
「いや~いいピッチング。福島くんもよかったしね」
―金村もいる
「そうね~。いや~難しいね。ピッチングコーチと考えながら、どこの球場がいいとか、対戦して去年は悪かったところに今年、ぶつけてもいいじゃないかなと。あえてね。苦手意識を克服させたい。次の年もその次の年もありますので。話しながら決めていきたいと思います」
―柴田はファームで投げている姿ときょうの姿は同じだったか
「きょうの方が力抜けていた。ファームで投げている時はいろいろ考えながら、どういうピッチングしたら1軍で通用するか、みたいな感じの投球だったんですけど、きょうは3回を投げたい、というピッチング。みんなに柴田獅子を分からせたい、というようなマウンドさばきに見えましたね」
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―将来どんな投手になってほしいか
「将来?」
―理想像は
「将来、ひげがはえているんじゃないかな(笑)。(帽子の)つばは真っすぐじゃないかな(笑)。そんなの今から分かるわけないじゃないですか。これから壁に7、8回はぶつかりますよ。まだ19歳ですよ。19歳で大したもんですよ」
―ボールの質は
「もっと出そうだなと。153キロじゃないなと。もう156とか7。ランナーがいるときにそういうボールが欲しいんですよね。ランナーがいないときはきょうくらいの球でいいんですけど、二、三塁とか、なったときにドーンと157とか。1試合でそんなに使わなくていいじゃないですか。そういうピッチャーになってほしいかなと思います。まあまあでも、打つ方もあるからね。あした打たす…(笑)。いや抹消です。打たせたいね。ただ、今の状態ではまだ打てないです。ファームのバッティングスタイルを見ていたら。差し込まれてボール球に手を出して三振のイメージしか湧いてこないですね。これはわざと言っているんですけどね(笑)。本人に伝わるように。ボール球は振りませんよ、みたいな姿勢を見てみたいですね。今後、向こうの打席で」
―1軍でいいピッチングをしそうと思った理由は
「いや、一番は場面でしょ。オールスターが終わって首位。1位で来ていて、さあここで一発目、誰だ。19歳の柴田くんですよ。で、調子が上がってこなかったバーヘイゲンで締める。このリレーが、完璧でしたね。誰も(肩を)つくるなと(笑)。きょう、僕がやっていたので。(ほかのリリーフは)誰もいらない。誰か用意しますか? いらない。バーちゃんで行く(笑)」
―首位ターンではなかったら
「たぶん、投げさせていないですね。きょうは伊藤くんでしたね。(柴田は)あしただったかもしれない。やっぱり、注目を集めさせて、どんな投球をしてくれるのか、人間性も出てくるじゃないですか。そういうところを見たかったのもあります。堂々としすぎていて、もう分からん(笑)。逆にまたすぐ投げさせたい。この流れいいかなって(笑)。柴田獅子、バーヘイゲンコンビ」
―バーヘイゲンも期するものがあったはず
「いや、ない。今の自分の状況を考えたらないと思う。柴田くんの後にすべてオレが投げて抑える、という気持ち。ファームで90球くらい投げていたので、球数は全然問題なかったですね。足をゆっくり上げて、踏み出して投げる前に間を作って。この間がものすごく良かったですね。あの間があったらコントロール良く投げられていて、クイックも全部じゃないですけど、1・2秒台もあったし。ずっと取り組んでくれていたので。クイックを急ぎすぎると、ふけるというか、そういう球があったので。最終的にはゼロで抑えたので、もう完璧でしょ。あとはあそこ、惜しかったですね。田宮くんが(二回無死二、三塁で)ポーンと打ち上げて。あそこでもう1点、欲しくなかったですか。でも、きょうの打順も悪くないなと。あした、(ロッテの先発が)田中くんですよね。田中くんか。きょうの打順でいいかなと思いますけど、(変更点は)五十幡くん(の打順)と、キャッチャーは伏見くんね」
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