【一問一答】柴田獅子 鮮烈デビュー 「普段以上」の投球ができた要因は-
三回を無失点に抑え、ベンチに戻る柴田=撮影・松本奈央
■パ・リーグ13回戦 ロッテ0―5日本ハム(7月26日、エスコンフィールド北海道)
日本ハムのドラフト1位ルーキー柴田獅子投手(19)が、プロ初先発で堂々たるピッチングを披露。3回を投げて完全投球と、圧巻の1軍デビュー戦だった。試合後のヒーローインタビュー、囲み取材の一問一答は以下の通り。
【2000円お得! 道スポの年払いプラン】
【ヒーローインタビュー】
―プロ初登板でお立ち台に上がった。心境は
「とても楽しかったなと思います」
―大事なオールスター明け後半の開幕戦。どんな思いでマウンドに上がった
「緊張という気持ちはなく、もうただ1軍で投げられることをうれしく思い、本当に楽しく投げることができました」
お立ち台で笑顔をみせる柴田(中央)
―3イニングをパーフェクト。投球を振り返って
「結果としてはまだ3回しか投げられていない。次またヒーローインタビューを受けるときは、5回を投げて勝利投手になれるよう頑張ります」
―今シーズン最多の3万5024人の観衆が入った。マウンドから見た景色は
「ここまで観客の人が来てくれていると思っていなかったので、僕自身本当にワクワクしながらマウンドで投げることができました。ありがとうございます」
たくさんのファンが見守る中、1軍初登板した柴田=撮影・井上浩明
―投手だけではなく多くのファンが野手としての活躍も楽しみにしている。今後の意気込みを
「次はピッチャーは5回投げて勝利投手を取ってヒーローインタビューに上がると言いましたが、バッターでも投打両方、どちらでもヒーローインタビューに上がれるよう頑張ります」
【囲み取材】
―マウンドで緊張は
この記事は有料会員限定です。
登録すると続きをお読みいただけます。
「いや、全く。普段通りというか、普段以上に投げられたのでよかったなと思います」
―結果として3回完全投球だった
「結果として2イニング予定で1イニング増えたので、そこはよかったです」
三回1死、ロッテ・友杉を遊ゴロに打ち取った柴田
―1イニング増えたのは、自分で球数を考えながら投げていたから
「抑えることを最優先にして投げていたので、その中でできたらいいな、くらいで。頭の片隅にくらいです」
―25日の全体練習で参加した投内連係の方が緊張した
「はい、そうっす。余裕で(緊張した)」
―普段以上の投球ができた要因は
「いやもう本当に(球数が)きっちり決められているので、それに対しての準備というか、本当にいつも通りというか、いつも通りプラス1軍っていうファンの力もあると思います」
―初心に返って、初回は真っすぐで勝負した。基本はストレートが軸か
「ストレートが打ち返されたら投げる球がなくなる。そこは通用するかと、反応とかも見ながら投げたかった思いがあった。それが投げられてよかったです」
―そこで手応えを感じた
「そうですね。本当にまだ初なので対応の仕方とかもあると思うんですけど、これが何回も投げていくうちに段々なじんでいくと思うので、そういったときにどう調整するかって感じですね」

―大舞台で緊張しないのは高校時代から
「いや、高校くらいからですね」
―メンタルの持ち方が変わった
「どうせこういう時が来るなら、縮こまるような緊張してももったいないなって思った。高校の時も夏の大会とか大事な場面で投げさせてもらって、本当にそういう経験が逆にそういうメンタル的に進化したかなと思います」
―不安な部分はなかった
「投げる前はずっと不安だらけで。不安だらけというか、どうなるだろうって先は見えなかったので。投げながら僕の中では良い感じに、そこは本当によかったなと思いました」
試合に勝利し、水谷(左)ら選手たちを迎える柴田(同2人目)
―変化球の手応えは
「元々、制球力に僕的には困ったことはないので。そこはいつも通り。1軍のバッターで変化球を試しながら投げられて、今回はよかったと思います」
―その反応はどう見ている
「僕自身もバッターしているので、こういう変化、曲がりしたら嫌だなって思うので。それをいざ投げてみると、振ったりとかいい反応してくれたので、そこは本当に僕と同じ反応だなと逆にそう感じましたね」
―1軍マウンドに立ってみて、想像と変わらなかったか
「縮こまる緊張感じゃなくて、何かこう心から沸くような。見ている人があれだけいるので」
―うれしい
「うれしい方の。楽しいとか、ピッチャーって一番、見られるのでそれがいいですね」

―3万人超えの観衆も喜びに
「そうっす。違う言葉でいうと、気持ちいいみたいな感じです」
―新庄監督がまずは2軍で5イニング投げられるようにと話していた。きょうの経験をどう生かしたいか
「ファームはまた逆に新しい変化球とかそういうのもチャレンジしていけたらな、くらいで。あと、今投げている変化球とか真っすぐは結構いい反応だったので、もう少し進化するのと次に向けての調整というか、そういったのも含めながら。結局は、バッターもあるので。バッターも全然レベルは低いので上げていきます」
―1年前は高校生として夏の大会を戦っていた。現状は想定内か
「そこから今に飛んでくるとなると、想定外ではあると思うんですけど、毎日毎日過ごしているので逆に想定内というか、何かイメージ通りというか。この球速の上がり具合とかも、あの頃は140(キロ)出ないくらいだった。平均が。逆に今は(1)50近く出ているので、そこを見るとびっくりしつつもあり、逆に(1)60近く目指すっていうか行けたらなと思います」
―今後、打撃で意識したいところは
「もう安定して打率残せるのと、ホームランも安定して出せるくらいが。やっと1軍で出させてもらえるかな、くらいなので。本当に今、現時点でバッターの方が難しい。確率としては難しいので、そこを早く上げられたらと思います」
―今年中に1軍で投げたい思いは
「もちろんあります。(出場選手登録を)抹消されないくらいの。次は早く5イニング勝ち付けるようになりたいなと思います。体力を付けて、ペース配分を覚えながらやります」
ヒーローインタビュー後、ポーズをとる(左から)水谷、柴田、バーヘイゲン