【一問一答】ドラ1ルーキー柴田獅子 プロ初登板へ出陣「本当に投げるのを楽しみにしていた」
ブルペンで投球練習をする柴田=撮影・桜田史宏
大事な後半戦の開幕ゲームで先発登板
日本ハムのドラフト1位ルーキー・柴田獅子投手(19)が26日のロッテ戦(エスコンフィールド北海道)で、いよいよプロ初登板の時を迎える。20日のフレッシュオールスターで自己最速154キロを記録したばかりの若武者が、まっさらなエスコンのマウンドに立つ。初先発前日の取材での一問一答は以下の通り。
―あす、プロ初登板。今、どんな思いか
「まずは勝利のためのピッチングをするということを目標にやっています」
―きょうのブルペンでは、キャッチャーを座らせて11球。チェックポイントは
「体のメカニック的な確認と、あすに向けてのバランスの調整という感じで投げました」
―感触は
「良い感じで来ているので、あとはあしたまでずらさないようにやっていきます」
加藤コーチ(左)、武田コーチ(右)が見守る中、ブルペンで投球練習する柴田
―投手としてのストロングポイントは
「真っすぐの強さと、あとは変化球をゾーンに入れるという制球力かなと思います」
―フレッシュ球宴で154キロを計測。春季キャンプからの成長をどう見ているか
「正直ここまでMAXが上がるとは思っていなかったので、球速の面では順調かなと思います」
―球速アップの要因は
「体重も増量できましたし、筋力も上がったので、体が、フィジカルが上がったというのが、たぶん一番のポイントかなと思います」
―具体的に体重はどれぐらい増えたか
「10キロぐらいですね」

―体重を上げるために意識してやったことは
「空腹の時間を減らすのと、場面によった栄養、不足している部分を取るということを心がけていました」
―将来的にはどんなピッチャーになりたいか
「完封、完投で、安定したピッチングを毎登板、披露、パフォーマンスできるような投手になりたいなと思っています」
―達は将来、背番号11を背負いたいと。柴田はどうか
「もちろん11(番)はダルビッシュさんや大谷さん、すごい方たちが着けている番号なので、着けてみたいというのもありつつ、逆にそこを狙うというか、自分の野球人生として、上げていけたらなと思う感じです」
―あす、打者としての出場は
「聞いてはいないです」
―新庄監督なので、急きょ「行ってくれ」というのも…
「あるかもしれないですね」
―そのあたりの心の準備は
「もちろんまずは先発としてなので、ピッチャーとして調整して、もし打者であるぞとなったら、バタバタ準備して(笑)しっかり行くという感じでやります」
―新庄監督から、SNSなどで何かメッセージは
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「『26日登板いくぞ』と言われて。『体調崩さずに調整してくれ』というだけでした」
―どう返信したか
「分かりました、と」
―若手に勢いがある
「僕がそこに加われるのも本当に光栄だと思っています。ずっと加わり続けたいなと思っているので、長く戦力としてこっちにずっと帯同できる感じで、できたらいいなと思っています」

―ドラフト同期の山県から声かけは
「『楽しみだな』と言われて。僕も久しぶりに会ったので、話せて良かったなと思います」
―ほかに話したことは
「サインの確認とか、バッターの雰囲気とか。1軍にあれだけ帯同しているので、どんな感じかというのは聞きました」
―ファンへ意気込みを
「まずは自分らしいピッチングを、あすの投球で出せたらいいなと思っているので、ぜひそれを見てください」
―新庄監督が「だいたい4回、5回はちょっと」と言っていたそうだが、内容次第では心変わりも…
「新庄さんというか、上の人に言われたという感じなので。僕も5回、初登板といったらそんな感じじゃないかなと想像で思っていたので、そうしたら『違う』と言われて」
―もしかすると、とも考えているか
「もちろん長く投げるつもりではいます」
―体重が10キロ増えたと言っていたが、今は何キロか
「95(キロ)ぐらいです」
―短期間での10キロ増は大変だったのでは
「いや全然。もう半年ぐらいたっているので、全然です」
―「空腹の時間を減らす」というのは
「固形物を食べるのもそうですし、バナナとか、プロテインとかを空いた時間、練習後とかにも、すぐ取るようにしています」
―もともと食べられるタイプか
「そうです」
―栄養学は、本などで学んだか
「はい。本とか。携帯(電話)があればできるので」
―フレッシュ球宴後の調整は順調か
「そうですね。その時に投げて、張り感とかを見つつ、どうリカバリーしていくかというのを帰ってきてすぐやっていたので、うまくいっている感じですね」
―その試合で自己最速も記録。気分が良いのでは
「いや、別にそこまでは(苦笑)」
―ロッテ打線の印象は
「僕はあまり(相手の映像などを)見ない感じなので。1軍も2軍も変わらず、ただ投げるというか、自分の投球をするということを(念頭に)持って投げているので。だから相手の打てるコースとか、そういうのを確認した上で、自分が投げる場所とかを間違えないように投げようかなと思います」
―このタイミングで投げるイメージはあったか
「イメージというか、自分が早く上がるためにフィジカルとかを鍛えていた。それがこのタイミング」
―家族は見に来るか
「来ます。親ですね」

―サインプレーの練習にも参加。緊張感が高まってきたか
「緊張感ありました。サインプレーとか、あまりしてこなかったので」
―頭には入ったか
「頑張って入れました(笑)」
―あすは少しリラックスできるのでは
「もともと緊張しないので、あすとかはもっと緊張しないだろうなと思っていたんですけど、急にきょう、サインプレーに入るとなって、きょうは緊張しました(笑)」
―エスコンのマウンドはどう感じたか
「高いですね、角度が。傾斜というか、そこは感じました」
―硬さは
「硬さはそこまで、鎌ケ谷とは変わらなかったので。(違うのは)傾斜の部分ですね」
―傾斜に関して、どう感じるか
「分からないです。バッターに対して投げてみないと。そこは僕も楽しみです」

―あすの登板でどういうピッチャーだという印象を付けたいか
「どう思われるか、という感じですね。僕はそこまで、あまりこうしたいから、こう見えてほしいというのはなくて。逆にこう見えるというのを、僕が知りたいです」
―ブルペンでは真っすぐ、スライダー、フォークを投じた。それぞれの感触は
「本当にいつも通りという感じで。あとはあすは出力が上がるので、そこをどうペース配分するか。けがしないようにというところを調整しようと」
―チームにとっても大事な後半戦初戦。そこで先発を任された
「本当に投げるのを楽しみにしていたので、うれしくて。うれしいから投げる、みたいな感じです」