ドラ1柴田獅子が2軍楽天戦で2点三塁打 北海道・函館で感じたファンの期待に「それ以上のものを…」
イースタン楽天戦の六回無死一、二塁、2点三塁打を放った柴田=撮影・工藤友揮
■イースタン・リーグ9回戦 楽天6-4日本ハム(5月18日、函館・オーシャンスタジアム)
六回の好機に代打で結果
日本ハムのドラフト1位ルーキー・柴田獅子投手(19)が5点を追う六回無死一、二塁の場面で、代打として登場。センターオーバーの2点三塁打を放ち、函館のファイターズファンを大いに沸かせた。

「つなぐということを、あの打席では考えていて」。チャンスを広げようという意識で打席に立った柴田のバットから放たれた強烈な一撃は、向かい風を切り裂いて中堅深くまで飛んでいった。塁上の2者が生還し、「打球を見ながら、行けるかな」と、自身も一気に三塁まで進塁。柴田のプロ初三塁打が生まれ、オーシャンスタジアムの場内には大歓声が響き渡った。
プロの球への対処法が「やっと見つかってきたな…」
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投打二刀流という難しいミッションを目指す若武者。初めて戦うプロの舞台で厳しさに直面し、DHで先発出場した前日の試合では3打数ノーヒットで途中交代。試合開始前の時点で、打率は1割ちょうどまで落ち込んでいた。
それでも「対応の仕方というのをずっと探していて、それがやっと見つかってきたな、という感じが今のところあるので」と、徐々に手応えをつかみつつあった中で、飛び出した一打となった。
一打逆転チャンスでの三振は猛省
自信につながる三塁打が生まれた一方、この日は悔しい思いもまた味わった。2点差まで追い上げて迎えた七回の第2打席。2死満塁と、一打逆転のチャンスで打順を迎えたが、結果は空振り三振。「あそこでも打てたらもっと良かった」と、悔しさをにじませた。
函館でのイースタン2連戦では、打席に向かう柴田の名前がアナウンスされるたびに、ひときわ大きな歓声が上がった。「後押しされているな、ということを感じます。なので打席に立って期待に応えたい。それ以上のものを出したい、という気持ちが出てきます」。ファンの大きな期待を背負い、日本ハムの未来を担う大器。その姿を一日でも早くエスコンの舞台で披露するため、2本の刀をさらに研ぎ澄ませていく。

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