清宮幸太郎 自己最多のシーズン5盗塁目で先制点アシスト「走塁の意識がうまくハマってきている」
一回2死一塁、清宮幸が二盗を決める=撮影・松本奈央
■パ・リーグ14回戦 ロッテ5-4日本ハム(7月27日、エスコンフィールド北海道)
「3番・三塁」で先発し、一回に中前打&二盗
日本ハムの清宮幸太郎内野手(26)が「3番・三塁」で先発出場した。一回に中前打を放って出塁すると、続くフランミル・レイエス外野手(30)の打席で、シーズン自己最多を更新する今季5個目の盗塁に成功。レイエスの右前打で先制のホームを踏んだ。
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納得の好走塁「スタートも悪くなかった」
20日の楽天戦で決勝3ラン。オールスターではホームランダービー準優勝に、第2戦でホームランを放ってのMVP獲得。ここ最近は持ち前の長打力で華々しい活躍を見せていた清宮が、この日は足で魅せた。2死からクリーンヒットで一塁に進むと、ロッテ先発・田中晴の3球目にスタート。キャッチャーが二塁への送球を諦めるほどの好走塁で、先制のチャンスを拡大する盗塁を決めた。
「思い切って行けたかなと思いますし、スタートも悪くはなかったと思います。チャンスを広げることができました」と、先制点のきっかけを生み出したシーンを振り返った。
一回2死一塁、清宮幸が二盗を決める=撮影・井上浩明
走塁意識の変化が結実
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これで今季5度目の盗塁に成功した。2022年シーズンに記録した自己最多の4盗塁をシーズン91試合目で早くも塗り替えた。
その要因について「普段のミーティングから、みんなで走塁の部分で細かく話をしている。そういうところの意識がうまくハマってきているのかなと思います」。チーム全体としての走塁意識の高さを理由に挙げる。
チーム3位の盗塁数も重きを置くのはやはり…
5盗塁は、五十幡(16盗塁)、矢沢(6盗塁)の俊足コンビに次ぐ、チーム3位の数字だ。だが「求められているのはそこではないので、もっと打ってチームに貢献したいです」。最も大事にしているのは、チームの勝利に直結する一打を放つことだ。
オールスターではその強力な打棒を見せつけていたが、「あともうちょっと微調整が必要な部分があるかなと思います」と、打撃面でさらなる上昇を目指して調整を続けている。

首位攻防3連戦へ気合 「目標は3タテですけどね」
ロッテ相手に手痛い敗戦を喫し、2位のソフトバンクとの差は1ゲームに縮まった。29日からは首位攻防戦が始まる。「3連勝したらデカいですけど、うまくいかなくてもまた次があるので。そのぐらいの感じでいけたら」と、気負いすぎることなく、いつも通りの心構えで臨むことを強調する。一方で「まあ目標は3タテですけどね」と静かに闘志を燃やしている。
自慢の長打力とともに、足という新境地も開拓しつつあるスラッガー。自身の活躍でソフトバンク撃破を目指す。
一回2死、清宮幸が中前打を放つ