田中正義 地元ハマスタで「今年一番のフォーク」 レクチャーしてくれた西武・隅田に感謝
六回をパーフェクトに抑え、ソフトバンクの選手に迎えられて笑顔を見せる田中(左)=撮影・金田翔
■オールスター第2戦 全パ10-7全セ(7月24日、横浜スタジアム)
家族の前でパーフェクト投球
日本ハムの田中正義投手(31)が六回から5番手でマウンドへ。3年連続の出場となった球宴で目標に掲げていた初三振を奪うなど、1回を3者凡退に抑えた。
「家族も見に来ていましたし、良い姿を見せられたので良かったです」とホッとした表情を浮かべた。
今も記憶に残るマシンガン打線
横浜市出身の右腕にとって、第2戦の舞台となった横浜スタジアムは思い出の地だ。「幼少期、野球観戦したのは、ハマスタか神宮か東京ドームですね」
マシンガン打線の中核を担った天才打者の放物線は、今も脳裏に焼き付いている。「鈴木尚典さんのホームランは覚えています。石井琢朗さんのサインボールは買ってもらったので持っています」と懐かしそうに振り返る。

追い風をまとって後半戦へ
この記事は有料会員限定です。
登録すると続きをお読みいただけます。
プロ野球選手になる夢をかなえ、少年時代に慣れ親しんだ球場で躍動した。
「ファン投票で選んでいただいて、オールスターでいいピッチングができたので、後半戦しっかりチームの戦力になれるように頑張りたいです」と決意を新たにした。
西武の左腕エースを直撃!
年に1度の〝お祭り〟オールスターは、球界を代表する選手と交流できるチャンス。この日の試合前には「隅田くんのフォークを試そうかなと思います」と宣言していた。
第1戦が行われた前日23日、西武の左腕・隅田の元を尋ねていた。
的確なアドバイスに「使っていけそうです」
「チェンジアップとフォークを投げ分けるピッチャーはそんなに多くなくて、2つの球種でめちゃくちゃいいボールだなと思っていたので、それを聞きました」。シーズン前半戦、しっくり来なかったというフォークについて質問。教わったポイントは「指を曲げたままリリースできるように、伸びきらない意識で」
早速、実践してみると「いい感覚で投げられたので感謝しています。いやもう、今年一番のフォークです。使っていけそうです」と大きな手応えを得た。

リーグVへ チームに欠かせない背番号26
球団の企画で実現した西武・平良との〝リリーフ対談〟でも「いろいろ落ち球について聞きました」。さまざまなことを吸収し「後半戦の、いいきっかけになる投球ができたので、優勝目指して頑張りたいです」とうなずいた。
登板後、両手で掲げたガッツポーズは少し控えめだったが、充実感に満ちた笑顔だった。