ファイターズ
《ハム番24時》7月16日

16日の試合前、グラウンドに出てきたルーキーの山県が真っ先に向かったのは、14日西武戦で交錯した滝沢のところだった。代走で二盗を敢行した21歳の頭部が二塁カバーに入った自身の膝に直撃。そのまま頭を抱え込みしばらく動けなかった滝沢のことを心配し、ずっとそばで寄り添っていた。
一度ベンチに下がったが、大事には至らずプレーを続行。試合後、山県はSNSで謝罪のDM(ダイレクトメッセージ)を送っていた。「滝沢くんにDM送ったんですけど、リクエストが通ってなくて(笑)。自分より全然、痛そうだったので今日ごめんね。首大丈夫? って。本当に無事そうでよかったです」。この日、本人と会話を交わすことができて、ほっとした表情だった。
自身は「右膝に当たったように見えたんですけど、左膝のほうが当たっていて。左膝、結構黒くなっているんですけど。全然、痛くなくて」と強調。それよりも、滝沢ことが心配だった。「頭当たって、首って…これはやばいって。状態が悪くなったりしたらあれなので、ごめんねって。彼も必死になってやっていますし、自分も必死になっていたのでしょうがない交錯かなとは思うんですけど。自分がもうちょっと足が長ければ…」。
面識のない2人だが、山県にはこんな思いもあった。「同じ新潟生まれなので。(滝沢は高卒)1年目から(1軍で)出始めたじゃないですか。ずっと応援していたので、無事でよかったです」。相手を思いやる姿勢にジーンときた。
