大海からの年賀状―2年目右腕は主役の座を虎視眈々
新年あけましておめでとうございます―。日本ハム・伊藤大海投手(24)から本紙を通して、道新スポーツ読者の皆さまへ年賀状が届きました。今年の干支「寅」にちなんだ虎柄のパーカーに身を包み、愛犬のチョコちゃん(18)とペアルックで新年一発目の〝きゅんショット〟を披露。2年目を迎える鹿部町出身の道産子右腕は、新庄ビッグボスに負けない活躍で、主役の座を虎視眈々と狙います!
上沢さんと肩を並べられるように
昨年は温かい応援をしてくださり、誠にありがとうございました。
今年はさらなる飛躍の年とするべく努力する所存です。
チームは新庄新監督が就任し、大きく変わろうとしています。
多くの話題を振りまいてくれていますが、選手より監督が目立っているようでは駄目。
僕もビッグボスに負けないくらい目立つつもりでいます。
プロ2年目を迎える今季のテーマは「探球心」。駒大野球部の太田誠元監督が「球の心を知る」という意味で使われていて、ぼくも好きな言葉です。昨年と変わらず野球を楽しみながら、次はこうしたいとか、もっとできるとか考えて、いろいろ試しながらやっていきたいです。
もちろん入団から2年連続の2桁勝利は達成したいと持っていますが、目標をセッティングしてそれにとらわれるのは嫌。上沢(直之)さんと肩を並べられるようになって、2人でいい成績を残せば上位に食い込んでくると思います。本拠地・札幌ドームでプレーする最後の年にもなりますし、良い形でシーズンを戦い抜きたいです。
皆さまにとってすばらしい一年になりますように。本年もどうぞよろしくお願いいたします!
(伊藤大海)
【記者後記】テーマは「かわいい系」
正月紙面といえばキリッとしたかっこいいポーズが定番だが、今回はテーマを「かわいい系」に設定させてもらった。用意した衣装は、ど派手な虎柄の耳付きパーカー。「僕だけですよ。こんなのやってくれるの」と笑いながら、ガオーとほえてくれた。
伊藤にはお世話になりっぱなしだ。昨季中から道新スポーツ公式インスタグラムでは「#ヒロミカメラ」を展開。カメラ目線をくれるなど、さまざまな表情を見せてくれた。
サービス精神旺盛な右腕は、家族思いの一面もある。今年の誕生日には父・清光さんにスニーカー、母・正美さんにはフェーススチーマーをプレゼント。中学1年生の弟・駿航(とわ)くんには釣り具一式を贈り、「あとは姉ちゃんだけです」と話していた。
いよいよ幕を開けるプロ2年目のシーズン。今季もたくさん「伊藤大海」の文字が紙面で踊るだろう。
(中田愛沙美)