侍デビュー戦の道産子・平川蓮が右打席で2安打1打点1盗塁「明日は左でホームラン」【日米大学野球】
五回2死一、二塁、ライト前へ適時打を放った平川=撮影・桜田史宏
■日米大学野球選手権(7月8日、エスコンフィールド北海道)
▽第1戦 米国1-6日本
「8番・左翼」で走攻守の活躍
3連覇を目指す侍ジャパン大学日本代表は、6-1で第1戦を勝利。侍デビュー戦となった、仙台大の平川蓮(4年、札幌国際情報)が「8番・左翼」で2安打1打点1盗塁をマーク。ネット裏にはNPBを始め、メジャーのスカウトも視察に訪れる中、走攻守で躍動した。
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感謝の気持ちを伝えたかった
平川が家族や高校・中学の同級生が大勢見守る中、見事な侍デビューを飾った。「お世話になった方々に感謝の気持ちを伝えられるような全力プレーや、発言、行動をしようと思っていたので、こうやって2本のヒットが打てて良かったです。この初戦を取るということで練習して準備してきたので良かった」と声を弾ませた。
日光が眩しかった守備で好捕
三回、守備でも見せた平川
まずは守備で見せた。三回無死。左翼線への難しい飛球を50メートル5秒9の俊足を生かして、ランニングキャッチ。観客席からはひときわ大きな声援が送られたが、「途中からルーフが開いて、日光が眩しかったんですよ。ダイビングキャッチっていう感じじゃないんですけど、捕ってから体勢が悪くなったので、転んだみたいな(笑)」と頭をかいた。
自信のない右打席もマルチで初打点 「来た! と思ったら…」
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次は打撃だ。スイッチヒッターの平川だが、この日は全て左腕が相手で4打席全て右打席で勝負。二回の第1打席は遊ゴロに終わり、四回の第2打席では、直前に右投手から左投手に交代。「左に立ちたかったです。来た!と思ったら、代わっちゃった」。それでも代わったばかりの米国3番手左腕から初球の変化球に食らいつき、三遊間へ内野安打。侍デビュー戦でヒットランプをともした。
四回無死一塁、内野安打で出塁した平川
最後は自信のある足でも見せた
五回の第3打席。前の打者の秋山俊外野手(中京大4年、登別緑陽中出)が四球で2死一、二塁。147キロの内角直球を右前にはじき返す強烈な適時打で、初打点も記録した。七回には四球で出塁すると、すかさず盗塁。「場面、場面に応じた走塁をしようと。あの場面はピッチャーのけん制がないと思ったので、変化球のカウントでスタートを切った。足には自信あります」と胸を張った。
七回1死一塁、平川(右)が二盗を決める
「秘密兵器」
理想の選手はMLB・レッズのエリー・デラクルーズ。「足が速くて両打ちで、肩も強い。インスタはフォローしている」。2、3週間ほど前にブルペンでは148キロをマーク。「秘密兵器で準備します」と報道陣を沸かせた。
左打席で打てますように
開幕戦は全て右打席。本領発揮は地元で最後の第2戦だ。「明日は左打席に立ちたいので、ちょっと祈っておきます。ホームランを打って帰りたい。左で。右はイチかバチかなんで」。エスコンに大きなアーチを描き、お立ち台に上がってみせる。
試合終了後、アメリカ代表の選手と握手を交わす平川(中央右)
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