大学・社会人野球
親子2代で侍ジャパン入りした平川蓮 前日練習は左右で快音【日米大学野球】

北海高監督の父はU18コーチで経験
日米大学野球選手権の前日練習が7日、エスコンフィールド北海道で行われた。3連覇を目指す侍ジャパン大学日本代表26人に、仙台大の平川蓮外野手(4年、札幌国際情報)と中京大の秋山俊外野手(4年、登別緑陽中出)の道産子がメンバー入り。なかでも平川は、2018年と19年に侍ジャパンU18日本代表コーチを務めた北海高監督の父・敦さん(54)に続き、親子2代で侍ジャパン入りを果たした。

父のユニホーム姿に憧れてから7年
あれから7年。ついに日の丸まで上り詰めた。札幌宮の森中3年時の春、憧れの存在だった父がU18日本代表コーチに就任。1学年上の兄・悠さん(23)と一緒に、誇らしげに侍ジャパンのユニホームを着て、記念写真に納まった。高校は道立の札幌国際情報に進み、スイッチヒッターの土台をつくり、仙台大で才能が開花。名だたる有名校出身選手に交ざり、公立高校出身は平川を含めてわずか3人。「まさかここまで来られるとは、あの頃は思っていなかった」。今度は自身が侍ジャパンの一員として、メジャーリーガー候補生を迎え撃つ。

地元に凱旋し初めてのエスコン練習
初めて足を踏み入れたエスコンのグラウンドレベル。この日はルーフオープンで強い日差しが降り注ぐ中、ノックやフリー打撃で3時間ほど汗を流した。「臨場感がすごくて、すごい広い球場で、すごかった」。フリー打撃では、左右の打席で快音を響かせた。北海道入り前のNPB2軍とのオープン戦で右手甲を痛めたが、幸い軽傷で試合出場に支障はなし。「(打撃は)あんまり良くなかったけど、時間はまだあるので調整していきたい」とギリギリまで試行錯誤を続ける。