飛ばし屋の道産子アマ・西澤里世がスランプ脱出して2年ぶり参戦【女子ゴルフ・ミネベアミツミレディス】
今季初の道内プロゴルフトーナメント・ミネベアミツミレディス北海道新聞カップに出場する西澤=撮影・西川薫
本番に向けて入念にコースチェック
男女通じて今季初の道内プロゴルフトーナメント・ミネベアミツミレディス北海道新聞カップが、10日に札幌・真駒内カントリークラブで開幕。北海道関係はプロアマ11人が出場する。主催者推薦で2年ぶり2度目の出場となる札幌出身のアマチュア・西澤里世(22、北海学園札幌高出)は8日、入念にコースをチェック。ここ数年の絶不調から抜け出し、絶対的な飛距離を武器に上位進出を伺う。
【道スポが全部読める! お得な年払いプラン】
9番ホールで270ヤード超
西澤の表情に笑顔が戻ってきた。7日にアウト9ホール、8日はインから18ホールを回ってコースをチェック。8日の最終9番、363ヤードパー4では、打ち上げで向かい風が吹く中、ティーショットを残り91ヤードにつけた。飛距離にして270ヤード以上。「昨年よりだいぶ飛距離が伸びてて、すごい簡単に感じました。セカンドショットでフェアウェイを外すとラフが厳しいので、パーオンして毎日アンダーで回れたら」と力を込めた。
第1回大会に出場も悔しい予選落ち 「打つのが怖いみたいな感じで…」
この記事は有料会員限定です。
登録すると続きをお読みいただけます。
2022年に道女子アマゴルフ選手権を初制覇。今大会には23年の第1回大会に主催者推薦で初出場も予選通過に11打足りず悔しい予選落ちだった。「全然ダメだったんで。そん時は、やばかった時」。絶不調に襲われ、もがき続けてきた。「打つのが怖いみたいな感じで。(イップス)じゃないって思うようにしてますけど、そんな感じでした。ボールにきちんと当たるんですけど、フェース面が分からなくなった」。フォーム改良への試行錯誤が、光の見えない泥沼にハマっていった。

2年ぶりに日本女子アマにも出場
この春には、ようやく「良くなってきた」。飛距離は22年に道女子アマを制したころに戻ってきた。「あの頃は迷いがなかったから」。今年5月の北海道女子アマでは2打差の3位に入り、2年ぶりに日本女子アマに出場。決勝ラウンド進出は逃したが「道アマよりも良いゴルフだったけど、OBに入っちゃったりロストしたりで、流れ掴みきれず、みたいな」。大会前は連日、内藤裕之プロ(49)とみっちり調整。準備は万全だ。
ジュニア時代から知る吉本と同組
この日、予選ラウンド2日間のペアリングが発表された。同じ札幌出身の吉本ここね(25、不二サッシ)と同組となった。練習後には、コースで偶然再会。「ジュニアのころ、北海道の強化指定選手で一緒でした。よく練習して、(小祝)さくらちゃんとかも、たまに一緒に。ここねちゃんのこと大好きなんで、良かったです」。初の予選突破へ好材料は増えた。
心技体整い、ここで良いイメージを
去年までプロテストに4度不合格。今大会終了後の30日から福島で5度目の試練が待ち受ける。22年のルール変更で、アマチュアもスポンサー契約を結ぶことが可能となった。「本当にスポンサーさんのおかげ」と競技活動を続けることができていることに感謝する。「今年こそ。やっと十分な感じで挑めるんじゃないかな。心技体が整ってきた。ここである程度、いいイメージを残したい」。プロテストに合格して恩返しするためにも、自らが目指す舞台で結果を残して弾みにしたい。

【道スポが全部読める! お得な年払いプラン】