2週連続好発進の吉本ここね 地元でツアー初Vへ「調子は悪くない」【女子ゴルフ・ミネベアミツミレディス】
前週優勝争いした吉本は、8日に18ホールを回って入念にコースチェックを行った=撮影・西川薫
北海道関係はプロアマ11人出場
今季の道内プロゴルフツアー開幕戦のミネベアミツミレディス北海道新聞カップ(札幌・真駒内カントリークラブ空沼コース、6688ヤード、パー72)が、10日に開幕する。北海道関係はプロアマ11人が参戦。先週、初日から優勝争いを繰り広げた、札幌出身の吉本ここね(25、不二サッシ)は、好調を維持。地元で初Vを狙い撃つ。
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プロ初優勝が近づいてきている。先週まで2週連続でスタートダッシュに成功。「調子は悪くない。狙って行きたいですけど、正直、そう甘くはない。先週良かったから、どうということはないと思うので、本当にいつも通り。地元の試合だし、まずは楽しみたいですけど、いつも通り普通の試合と思ってやりたい」と口元を引き締めた。

6日夜に帰省。7日からコース入り。8日は入念にコースチェックを行った。「グリーン周りのラフが難しいですね、去年よりすごく難しく感じます。伸びてるっていうより、なんかねちっこくなってた。できるだけ入れずに、行きたいですね。花道からグリーンに乗せていきたい。初日はノーボギーをひとつの目標として、アンダーバーで回りたい」。難コース攻略のイメージを思い描いた。
正確無比なティーショットが武器
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16試合を終えて、ドライビングディスタンスは96位だが、フェアウェーキープ率は2位につける。昨季は首位を獲得。19年のプロ入り後、規定試合数をクリアした年では、4位以下に落ちたことはない。飛距離を稼げない分、正確無比なティーショットが持ち味だ。「もうちょっとキープしたいですね。ちょっと外してる」と、目標は10割だ。
飛距離アップへドライバーの新シャフト試す
飛距離アップにも試行錯誤を続ける。この日、ドライバーの新シャフトをテスト。「今のもすごくいいんですけど、もう少し飛ぶというか、合うのないかなと。若干伸びてる感じはしました。キャリーでプラス3ヤードから5ヤードぐらい」。実戦投入へ、前向きだ。
2週前のアース・モンダミンカップでは初日に3位タイ発進。2日目にスコアを崩して後退したが、先週の資生堂・JALレディスでは5バーディーノーボギーで首位タイにつけると、2日目は2打差をつけて6年ぶり2度目の単独首位に躍り出た。3日目に首位に2打差で最終日を迎え、最後は優勝争いから脱落したが、今季最高の11位タイでフィニッシュ。「最終日3パットしちゃいましたけど、それまではほぼ完璧なパッティングも多かったですし、内容は一番良かったかな」。あとは最終日の爆発力を発揮できれば、初勝利にぐっと近づく。

2カ月ぶり実家 母の手料理でパワーチャージ
今年1月から拠点を札幌から東京へ移して、ツアーに参戦中。今週は2カ月ぶりの実家から、車で20分のコースへ通う。「疲れて帰ってきたんですけど、ちょっと疲れが吹っ飛んだ感じはあった。家から行けるっていうのも楽しんでやりたいですね」。母の手料理でパワーを蓄え、プロ初優勝へ突き進む。