【一問一答】北山&達 監督選抜で球宴初選出 2人にとって夢舞台とは―「すごい大好きだった祖父が…」
オールスターの監督選抜に選ばれた達(左)と北山=撮影・桜田史宏
2人そろって取材対応
「マイナビオールスターゲーム2025」(7月23日・京セラドーム大阪、同24日・横浜スタジアム)の監督選抜選手が7日に発表され、日本ハムの北山亘基投手(26)、達孝太投手(21)がともに初選出された。合同で取材に応じた2人の一問一答は以下の通り。
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―初選出の気持ちは
北山「今回、初選出という形で選んでいただいてすごく光栄です。監督推薦という形で、日頃戦っている相手の監督さんに選んでいただいたということはすごくうれしいですし、評価していただいたことはすごく光栄です。うれしい気持ちでオールスターで投げられたらいいなと思っています」
達「気持ちですか。うれしいです」
監督推薦で初選出の達
―出場を伝えられたのはいつか
北山「僕は前回登板後、すぐに新庄さんから小久保監督に推薦してもらったから、全部三振取ってこいと言われました」
達「僕は1週間ぐらい前ですかね。監督から久々にDM(ダイレクトメッセージ)が来たので、それで伝えられました」
―オールスターはどんな舞台か
北山「小さいときから憧れていた選手が、いつも楽しそうに野球をされているなという印象がありました。自分の個人的な話でいうと、すごい大好きだった祖父が、2014年のオールスターを甲子園球場での第2戦かな。僕は関西出身なんですけど、祖父が見に行ったときに、すごくうれしそうに僕に報告してくれたエピソードがあって。そのときのタオルを、お土産で買ってきてくれて、そのタオルはいまでもすごい大事に持っている物なんですけど、そういうことがあったので、そのタオルの舞台に実際に自分が立てることになり、感慨深い気持ち。そういう意味ではすごくうれしいです」
達「このあとにめっちゃしゃべりづらいんですけど(笑)。全然、見に行ったこともないですし、小さい頃見ていた記憶もないので、ちょっと面白いことでもやりたいなと思います」
監督選抜で初選出の北山
―どんなピッチングをしたいか
北山「新庄監督から、全部三振を取ってこいと言われたので、全部三振取ります」
達「じゃあ、僕も三振を全部取ります」
―他球団で話してみたい選手はいるか
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北山「球場に着いてみんなで打ち解けた中で、友達というか、仲良く話せる人ができたらいいなと思いますし、こっそり良いピッチャーの技術を見て盗みたいと思います」
達「うーん、そうですね。人見知りなので、あんまりしゃべれないんですけど、今回は(DeNAの)バウアー出るんですか? 出ない? そうですね、誰か面白い選手がいたら、たまにはしゃべろうかなと思います」

―ファンにメッセージを
北山「今回、日頃応援してくださるファイターズファンの方以外も、全国の野球ファンの方が見に来てくださると思いますし、注目されると思うので、そういった日頃応援してくださるファン以外の方にも楽しんでもらえるようにピッチングしたいと思います。こうやって初めて選んでもらって光栄なので、選んでもらった以上は、その期待に応えたいと思うので、全力でしっかり準備して投げたいと思います」
達「僕の場合は大阪が地元なので、久々に大阪で投げるかは分からないですけど、大阪の僕のファンの人もいると思うので、たまには見に来てほしいと思います」
―北山にとって祖父はどういう存在か
北山「すごく僕が小さいときから甘やかしてもらったというか、すごくかわいがって育ててもらった。小さいときは週に1回会いにいったり、遊びに行ったりしていたんですけど。高校野球もすごく好きで、プロ野球も阪神ファンだったんですけど、小さいときに遊びに行ったときによく阪神の話をしたり、この前見に行ったんやとか、テレビで中継を見て一喜一憂している姿を近くで見ていた。僕が高校1年生のときに亡くなってしまったんですけど、僕が野球をやっていることもすごく応援してくれていましたし、おじいちゃんに喜んでもらいたいなという気持ちで、いままで野球をやっていた部分も、自分の中ですごく大きい部分があるので、すごく大事な存在ですし、そのおじいちゃんとの思い出の中の一つとして、このオールスターのタオルをお土産でもらったというのはすごく、いまでも大事な思い出なので、実際にその舞台に立たせていただけるのは個人的に感慨深いというのはあります」
―祖父への思いを込めて投げる
北山「今回選んでいただいて一番うれしいのはそれですね。個人的には。自分のひそかなプロに入っての目標の一つで、いつかオールスターに出たいなというのはあったので、それが今回かなうのはすごくうれしいです」

―達へ。オールスターは見たこともあまりないか
達「そうですね。特に高校の時なんかテレビもなかったので、新聞しか情報源がなかったので」
―オールスターへの意識はプロに入ってから
達「いや、でもそんな意識したことなかったですね。選んでもらえて、びっくりしていたというのが正直な気持ちなので、狙える位置にいると思っていなかったですし、急に来たという感じですね」
―バウアーと話してみたかった
達「一回は話してみたいなと思っていますね」
―何を聞きたい
達「野球に対する考え方もそうですし、世界のトップレベルのものを持っていると思うので、そういう部分を吸収できればいいなと思って、そう言いましたね」
―北山へ。祖父と将来プロに入ってオールスターに出たいという約束などは
北山「していたら良かったんですけど、する前に亡くなっちゃったので、それは心残りですけど、でも僕が高校に入るところまでは知ってくれているので、高校に野球で頑張って入るというところまでは。プロを目指して入るということも知っていたので、その後甲子園も行けたんですけど、それもどこかで見ていたのかなと思います。そういう心の中では自分の中ですごい生きている存在なので、僕が死ぬまでずっと大事な存在だと思うので、勝手に想像して勝手に喜んでもらって、勝手に喜ばせようと思って頑張っています」
―タオルはいまも大事に取ってある
北山「めっちゃ大事に。学生時代に試合の時の汗拭きタオルとして持って行くんですけど、まあ大事なので拭かないんですけど。お守り代わりに持って行って、実際汗を拭くタオルは別で持って行って。ベンチまで持って行って置いておく。いまは僕の車の肘の収納ボックスの中に入っているんですけど、そんな感じです」
―どんなタオルか
北山「選手とかではなくて、大会のタオル。当時、遊びに行ったら自慢されたんですよ。ええやろ、みたいな。僕は当時中2か中3ぐらいだったので、一番(プロ野球に)憧れている時期で、良いなーって言ったら、やるわって。それでもらったんですけど」

―オールスターにも持って行くか
北山「持って行きます」
―ベンチまで
北山「はい。たぶん、おじいちゃん成仏できないです。うれしすぎて」
―自身にとって重要なアイテム
北山「そうですね。後は僕が高校野球を始めたときに買ってもらったグラブ。もうボロボロになって使えないんですけど、その時のグラブケースはいまも使っていますね。おじいちゃんに買ってもらったグラブの。今でも、僕の試合用のグラブはそれに入れて、何回も縫い直して、ほつれたり破けたりしたんですけど、きれいにして今も使っています」
―自分で縫い直して
北山「自分で直したり、母親に直してもらったり。何回も修復して今も使っています」
―家族には選出されたことを報告した
北山「一応、LINEでは伝えて、普通に喜んでいました」