コンサドーレ
白井陽斗 定位置奪りへ勝負の夏「友喜にはアイツの良さがある。僕は自分の良さを出したい」

■7月3日、札幌・宮の沢白い恋人サッカー場
定位置獲得へ、正念場の夏を迎える。北海道コンサドーレ札幌のFW白井陽斗(25)が3日、札幌市内で行われた全体練習に参加し、第22節・山口戦(5日、プレド)へ向けて調整した。後半戦の2連勝スタートに貢献した背番号71は、持ち味の攻撃力に磨きを掛けて相手ゴールを脅かすつもりだ。
巡ってきたチャンスを逃さない。チーム屈指のスピードを誇る男が、上り調子の札幌にさらなる勢いを与える。近藤の負傷により先発機会が巡ってきた第20節・藤枝戦では、待望の今季初得点をマーク。続く熊本戦でも豊富な運動量を発揮し、攻守に奮闘した。主力の穴を見事に埋めた白井は当然、次戦も出番に備えている。
「(近藤)友喜がケガをしていたので、自分の力でスタメンを取ったとは思っていない。でも今はチャンス。ホームで結果を出したいです」
岩政監督は藤枝戦後に「原を含めて近藤が帰ってきても競争。不在の試合で、そこのポジションの選手が結果を出したのは非常に大きい」と発言した。チームの総力を底上げする才能の出現とハイレベルな競争を、指揮官は心から歓迎している。
白井は「僕は友喜と被らないことを意識しています。友喜にはアイツの良さがあるし、僕は自分の良さを出したい。SNSを見ると、ファンの方は友喜の復帰記事が出て『やっと帰ってきた』と盛り上がっていた。いやいや…、俺が出て勝っているぞと思っているし、そのコメントも糧にしたい」と静かに対抗心を燃やす。