近藤友喜が完全合流! リハビリ期間に原点回帰「ドリブラーは迷いを持ってはいけない」
右ふくらはぎを痛めていたMF近藤が全体練習に完全合流した=撮影・宮西雄太郎
■7月1日、札幌・大和ハウスプレミストドーム
北海道コンサドーレ札幌のMF近藤友喜(24)が1日、札幌市内で行われた全体練習に参加し、フルメニューを消化した。第19節・今治戦で右ふくらはぎを痛め、約2週間のリハビリ期間を経て完全合流。元気な姿で帰ってきたドリブラーが、2連勝中の札幌にさらなる追い風をもたらす。
全体練習後もピッチに残りキックを確認
キレのある動きを見せ、復活を印象づけた。近藤は全体トレーニング終了後もピッチに残りキックの感覚を確認した。フィーリングは上々で「そんなに休んでいないので違和感はほとんどない。暑くなってきたタイミングで休んでしまったので、そこら辺はまだベストに達してないかな。これから良いコンディションでやっていけたら」と、力強く意気込んだ。
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個の力で数々の局面を打開してきた男は、今治戦もチームのために走り抜いた。前半のスプリントで患部に違和感を覚えながらも「ハーフタイムを挟んで厳しそうだったけど、僕はやれるタイプ。(後半の)最初の5分ぐらいは痛くても、アドレナリンが出て痛みを感じなくなっていた」。泣き言を口にせず約80分間プレーし、後半24分には一時勝ち越しとなる高嶺の得点をアシストするなど躍動を続けた。
勝ち点奪取の代償として約2週間の離脱を余儀なくされたが、リハビリ期間を有効に活用した。札幌はもちろん、他チームの試合を見ることで思わぬ発見があったという。
横浜FCの試合を見て気になった選手とは
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「横浜FCの試合を見ていて、大卒で入った遠藤貴成くんって子が気になった。僕と同じタイプのドリブラーで、迷いのないドリブルをする。僕もルーキーの時はあんな感じだった。ちょっと対策されてくると迷いが出てくるけど、ドリブラーは迷いを持ってはいけないと、あらためて思いました。ケガをして、しっかり見られたことで良い時間になりました」
新進気鋭のドリブラーに過去の自分を重ね合わせることで、初心に立ち返った。迷いを断ち切った背番号33は、シーズン後半戦もサイドを切り裂き推進力を生み出すつもりだ。
自らが不在だった藤枝戦と熊本戦でチームは連勝を飾った。代役を務めた白井や原がゴールを挙げるなど、チームは戦力層の厚さを証明。近藤はライバルたちの活躍に大きな刺激を受けている。

陽斗が点を取ってうれしかった 原のことはそれほど
「(白井)陽斗はロッカーが隣なので、ずっと苦しんでいたのを知っている。点を取ったことが素直にうれしかった。原のことはそんなに気にしていません(笑)。だけど、ライバルがいることは自分の成長にもつながる。自分がいないことで、うまくいった部分もたくさんあるし、結果が出ている選手がいる以上は簡単に出られない。山口戦は僕がスタートか分からないので、競争して勝ち取りたい」
ハイレベルなポジション争いが、昇格を目指すクラブの揚力となる。攻撃の要を担う男は「山口戦の後は上位との戦いが続く。3連勝してジュビロとの試合に乗り込むことが大事」。チーム屈指のドリブラーが、大型連勝を牽引する。
フルメニューを消化したMF近藤(左)