スーパーマリオ弾！　鮮やかボレーで来日初得点「難しいゴールだった」

後半４２分、左足ボレーシュートで来日初ゴールを決めるＦＷマリオ（左）＝撮影･松本奈央

■Ｊ２第２１節　札幌３－２熊本（６月２８日、札幌・大和ハウスプレミストドーム）

　ストライカーの本能が目覚めた。北海道コンサドーレ札幌のＦＷマリオ・セルジオ（２９）が２８日、熊本戦に途中出場し、後半４２分に値千金の同点弾を決めた。６月上旬の特別ウインドーで加入した助っ人はリーグ戦２試合目の出場で大仕事を果たし、今季２度目の連勝に貢献。ブラジル生まれの〝スーパーマリオ〟に、救世主の予感が漂う。

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　２万２０００人を超える観衆が、ゴラッソに酔いしれた。来日初得点は、ゴールへの嗅覚と巧みなシュートテクニックが凝縮された一撃だった。

　パクミンギュからのクロスを受ける直前、マリオはゴールから遠ざかる動きで相手ＤＦのマークを振り切った。ポジショニングには絶対的な自信を持っており「ずる賢く、相手から消える動きは自分の一番の武器かもしれない。ＤＦにはタイミングがある。今日もそれを外すことで得点を決められて良かった」と人なつっこい笑みを浮かべた。

後半４２分、同点ゴールを決め、札幌のエンブレムを叩いて喜ぶＦＷマリオ＝撮影･石川崇子

　駆け引きを制した直後は、精密なキックで見る者の度肝を抜いた。左クロスを利き足で捉えると、ボールは一直線にゴール右隅へ吸い込まれた。美しすぎるダイレクトボレーを振り返り「ボレーシュートも一つの武器で、ブラジルでも何点か取っている。難しいゴールだったけど、練習は日々やっているので得意な形。決めてくれっていう感じの素晴らしいパスだったので、合わせやすかった」と納得の表情だ。