コンサドーレ
2025/06/28 18:40 NEW

【プレーバック】J2第21節 札幌3-2熊本

スタンドにあいさつするMF高嶺主将(中央手前)ら札幌の選手たち=撮影・松本奈央

 

■6月28日、札幌・大和ハウスプレミストドーム

高嶺の2得点で今季2度目の2連勝

 北海道コンサドーレ札幌はロアッソ熊本とホームで対戦し、3-2で逆転勝利。今季2度目の連勝で勝ち点3を積み上げた。

 戦前まで9戦勝ちなしと低迷している17位の熊本と対戦。札幌は左利きの道産子MF高嶺朋樹主将(27)を初めて右サイドバックで起用して臨んだ。右足でクロスを上げるなど縦への突破はなかったが、ビルドアップや対人の強さなどの長所を生かしながらプレーし、後半には強烈ミドルでの一時同点ゴール、勝ち越しゴールと2得点を挙げて勝利に貢献した。

 札幌は前半3分にMF荒野拓馬(32)がこの試合のファーストシュートを放つなど序盤からゲームを優勢に進めていくかと思われたが、まだ17歳のFW神代に約25メートルのスーパーゴールを決められ、出鼻をくじかれた。

 そこからは激しい攻防が続き、同24分、26分にはMF青木亮太(29)が連続でシュートを放ったが惜しくもゴールを捉えることができず。同35分にはFWアマドゥ・バカヨコ(29)が敵陣深くで相手のビルドアップミスからボールを奪い、ゴール前の荒野にパスを送って絶好のチャンスをつくったが、トラップミスによりシュートまで持ち込めず。同43分にも10本以上のパスをつないで最後はFW白井陽斗(25)の右クロスにボランチで先発したDF西野奨太(21)が頭で合わせにいったがここもゴールとはならず、前半は0-1のまま折り返した。

 ハーフタイムに負傷明けのMFスパチョーク(27)が4試合ぶりに復帰して途中出場。攻撃にアクセントを加えた。後半10分、DFパクミンギュ(29)が敵陣深くの左サイドで倒されてFKを獲得。キッカーの青木は変化を付けてゴール前の密集ではなく、ペナルティーエリア外の高嶺へグラウンダークロスを供給。すると高嶺が放ったダイレクトの低弾道シュートが壁の中を突き抜けてゴール左隅へ。同11分に追いつきチームに勢いをつけた。

 しかし5分後の同16分、相手のMF藤井に自陣ペナルイテーエリア右隅からワンツーで崩され、ニアにミドルシュートを決められて再びリードを許した。

 札幌は同19分にバカヨコに代えて新加入FWマリオ・セルジオ(29)、白井に代えてMF原康介(19)を投入。同25分には荒野に代えてMF田中克幸(23)と、次々と攻撃的な選手を投入して逆転を狙った。

 同36分、敵陣でのショートカウンターからスパチョークが前線のマリオにスルーパス。マリオはDFラインを抜けてGKと1対1となったが、頭上を狙ったループ気味のボールは相手DFに防がれてしまう。マリオは同40分にも田中克の右クロスからヘッドで狙ったが惜しくもゴール右外へ。それでもその2分後の42分には待望の瞬間が待っていた。パクミンギュのワンタッチ左クロスに左足ボレーで合わせてゴール右隅に仕留め、うれしい来日初ゴール。土壇場で試合を振り出しに戻した。

 最後に決めたのは再び高嶺の強烈ミドルだった。同アディショナルタイム4分、敵陣でのFKのこぼれ球を拾った高嶺がペナルティーエリア右隅付近から左足一閃。相手DFに当たったこともありGKは反応できず。ゴール右隅へ劇的な勝ち越し弾を突き刺した。


(全6カット)
前半4分、17歳のFW神代(左から3人目)に先制ゴールを許す

 

後半11分、一時同点のゴールを決めてガッツポーズするMF高嶺主将

 

後半16分、ゴール前のワンツーで崩されて再び勝ち越しを許す

 

後半42分、左足ボレーで同点ゴールを決める新加入のFWマリオ(右)

 

後半アディショナルタイム4分、勝ち越しゴールを決めるMF高嶺主将

 

逆転での劇的勝利に感情を爆発させる岩政監督(中央右)

 

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