新加入のマリオ・セルジオが決意「ゴールが最大の貢献。試合数の半分、8~10点は取りたい」
新加入のFWマリオがチームに合流。昇格を目指して2桁ゴールを目標に定めた=撮影・宮西雄太郎
■6月11日、札幌・宮の沢白い恋人サッカー場
ブラジル2部リーグ・シャペコエンセから完全移籍した北海道コンサドーレ札幌のFWマリオ・セルジオ(29)が11日、札幌市内で行われた全体練習でチームに合流した。幼い頃からの夢だったと語る海外移籍を実現し「グラウンドの中で結果を残すことが恩返し」と、札幌への感謝を言葉に乗せた。クラブ待望の点取り屋は、残りシーズンでの2桁ゴールと昇格を目標に掲げ、異国の地での成功を誓った。

鋭い動き出しと巧みなボールさばきを披露した背番号90が、ストライカーの風格を漂わせた。初練習を終えたマリオは「(札幌は)経験ある選手と若く才能ある選手のバランスが良いと感じている。自分の特長はパワーと瞬発力を生かしたスピードに、左足のキック。相手DFより先に動いて良いポジションを取って、ゴールを決めたい」と、ストロングポイントをアピールした。
6月15日ホーム今治戦の出場は…
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リーグ12位と苦戦するクラブは、6月の特別ウインドーで補強ポイントだったFWとCBを獲得した。間近に迫る第19節・今治戦の出場は「まだコンディションが100%でなく現実的には厳しい」と難しい状況だが、後半戦のキーマンと見込まれる新戦力への期待は高まるばかりだ。
急務の課題である決定力不足解消へ、「優先順位はフィジカルコンディションを上げること。それ以外の問題はないので集中して取り組みたい。試合に出られるようになったらゴールを取りたいし、それがチームへの最大限の貢献。試合数の半分、8~10ゴールを目指したい」と、得点量産を力強く宣言した。

Jで活躍する幼なじみから情報収集
新天地での大活躍を期して、入念な予習を済ませてきた。Jリーグで活躍する鹿島のレオ・セアラや名古屋のマテウス・カストロは、ブラジル北部の町で過ごした幼少期から互いを知る存在だ。来日するにあたり〝幼なじみ〟たちと連絡を取り「情報があるので準備はできている」と自信たっぷり。同じルートをたどる先人の経験を生かし、慣れない環境に順応するつもりだ。
愛すべき存在が、母国からエールを送ってくれる。ブラジルには現在妊娠中の妻と2人の子供がおり、折を見て来日を予定している。「自分は海外でプレーして、家族は海外で暮らす夢がある。成功するために日本へ来ました」と熱弁するストライカーは、多くの思いを背負って海を渡ってきた。
夢を追う男の壮大な挑戦が、これから始まる。マリオは「誰がなんと言おうと可能性がある限りタイトルを取って昇格する。それがクラブの目指すべきところ。試合は残っているので諦めず、みんなと力を合わせたい」。ゴールへの嗅覚を研ぎ澄まし、クラブの救世主になってみせる。
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