《SHINJOの信条》(このチームを)誰がつくったんだろうね。俺? 俺か。上機嫌と書いておいて(笑)

■セ・パ交流戦3回戦 日本ハム4-1巨人(6月19日、東京ドーム)
試合後、取材に応じた新庄剛志監督(53)の一問一答は以下の通り。
―(試合を振り返って)
「緊張したぁー。一つまた目標ができたんじゃないですか。寝れるかな、きょう(笑)。あ~、いってほしかったねぇ。あ~悔しい」
―九回は監督がベンチの一番前に
「そうでしょ。うまく打たれましたよね。そりゃ大城くんも必死ですから」
【北山亘基 「それはダメだな」と気付かされた敏腕サラリーマンとの出会い】
―前日、監督が北山の帽子のつばを曲げたことが効いたのでは
「ちょっと曲がっていた(笑)。もうちょっと曲げていたら、たぶんノーヒットノーランいけていた(笑)。でも、きょうの投げっぷりとか、めちゃめちゃ格好良くなかったですか。投げた後の飛び跳ねる仕草とか、表情もそうだけど。東京ドームがめちゃくちゃ合うんですよ、北山くんは。すごかったね。だって最終回(の球速が)154(キロ)? びっくりですよ。でも、ただ、悔しいね」
―いずれは達成しそうな空気がある
「いや、当分しないでしょうね。こういうチャンスはなかなかないですから。マウンドもすべて、環境が全部整って、メンタルもそうだし、体調もそうだし、睡眠時間もそうだろうし。だから逃してほしくなかったですね」
【一問一答:北山亘基 九回1死でノーノーの夢散るも盤石の投球術で今季5勝目】
―これだけ活躍してくれると、就任1年目の2022年、開幕投手に抜てきした意味があるのでは
「俺が見る目があったという(笑)。ファームのブルペンで3球見て、1軍で投げられるぞ、1軍に来なさいと言った意味が分かってくれるかなと。でも、ちょっとスピード早いですね、ここまで。成長するスピードはかなり早い」
―先週は自己最多の14奪三振。きょうはまた違った投球を見せてくれた
「真っすぐがめちゃくちゃ良くなかったですか。真っすぐだけでいいという感じでしたよね。『1、2の』で打てないぐらい。『1、2』ぐらいで打たないと、バッターは対応できないというぐらいのボールを投げていたので。飛び跳ねていましたね。FAだと巨人でしょうね(笑)」
―以前、巨人はパワー系投手に弱いということを言っていたが
「それはずっと見てきたので、まあ、北山くんだったら大丈夫だろうと。古林とかも」
―試合中、北山には声をかけたか
「いやいやいや。俺、あえて言うタイプなんですよ。『これ、ノーヒットノーランいけるよね』と。言って(ヒットを)1本打たせて、落ち着かせたいタイプ。それがあれよあれよと来たので、黙り込んで(笑)。余計なことしなかったらね。ノーヒットノーランできたのに」
―途中まで完全試合だった
「完全じゃなくて良かった。完全になるのは、あと何年か後でいいですよ。きょうは強かったですね。あしたからまた。この4年間、1チームで勝てるチームを、2チームつくりたかったので。きょうのオーダーは、きのうと全然、違うオーダーで。(巨人先発の)山崎くんが良い投手なので、守備を固めながら、小技を含めて。北山くんなので、2点で勝負がつくかなというところで、4点取ってくれた。(四回2死)一、三塁の作戦(ダブルスチール)も、僕の描いた作戦と、違う動きをしてしまったので。外国人(マルティネス)にはちょっと難しいのかもね」
【マルティネス 4の4&北山のノーノー未遂に「若干、いつもより汗をかいたかな(笑)」】
―あの場面では直接、二塁に投げるということを想定していたのか
「それはちょっと言えない。言えないですけど、全く違う動きになったので、外国人のファースト(ランナー)の時はやめます(笑)」
―上位打者4人を一気に代えたが、全員がヒットを記録した
「もう誰を出しても戦力でしょ。何番を打たせても。(このチームを)誰がつくったんだろうね。これ(笑)。俺? 俺か(笑)。上機嫌と書いておいて(笑)」
【マルティネス 好相性の東京ドームで1軍昇格「非常にボールが見やすく感じている」】
―3カード連続の勝ち越し。いよいよ交流戦も中日との3連戦を残すのみ
「相性良いんだよね? 相性良いというより、なんかいけるんじゃないかなという気持ちでね。広島さんにも相性悪いという中で、2勝したので。3勝4敗を目指して(笑)。3連勝、目指して戦えたら。球場が広いから、外野の守備でもね」
―やっぱり五十幡がいると外野の守備は安心か
「五十幡くん、矢沢くん…。フライ上がったら、あっ大丈夫って。ピッチングコーチは、いやあ普通に捕れるんですかと言っていたけどね。普通っすよって、矢沢くんが(笑)」

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